レジ袋を廃止してもゴミは減らない ◆ 現実は厳しいぞ!

  by あおぞら  Tags :  

都内で暮らしていた頃は、ゴミを捨てる日が決まっていて、所定の場所に、ゴミ捨て時間内にルールを守って捨てておりました。今もそうでしょうね?

ゴミに関してはアメリカも改善策に乗り出して、レジ袋を廃止(徹底はされておりません)、ストロー廃止(これも徹底はされていません)と小さな努力をしているようですが、ゴミ自体は減ってはいないのではないでしょうか?

ニューヨーク、特にマンハッタンには一戸建ては皆無に等しい。高層アパートやタウンハウスと呼ばれる4、5建てのエレベーターのない建物が住居です。マドンナが所有するメトロポリタン美術館近くのタウンハウスは、金持ちの象徴としてタウンハウス一棟全部個人使用ですが、一般的にはタウンハウスは集合住宅でアパートとして使われています。

ゴミ捨ては高層アパート等の大型であれば実に簡単で、各階にゴミ捨て場所があり、大きなアパートには同じ階に複数のゴミ捨て場所があります(写真ご参照)。写真の右部分のステンレスのドア部分がダスターシュートで、こちらに生ごみ含む一般的なゴミを捨てます。ゴミ袋の指定はなくだいたいレジ袋を使用している人が殆どです。

写真の左に青いプラスチックのリサイクル箱がありますが、アメリカ人は無責任だと思うのは、ここに入れるべき缶や瓶やその他指定のリサイクルがキチンと入っていることは少なく、ダスターシュートを開けるのも面倒なのか普通ゴミを置いている人もいます。

参考までに我が家のゴミ捨て場を写真におさめておりますが、それでもまとまりがあるゴミの捨て方をしています。でも、日本の感覚からしたら雑だと思いませんでしょうか?箱は潰すこともできるし、紙袋も畳めばコンパクトになります。もっとゴミ自体を少なくまとめる方法はある筈です。これでは本当にゴミを集める人がお気の毒…..

断捨離が一時期持てはやされました。それ以前はモッタイナイ!も流行りました。どちらも納得します。ただ、このところ思うのは、ゴミを減らそうと言いながら、コロナ禍で買い物は特にアマゾンに頼りがちな人が多く、コンセアージュのいるアパートでは荷物は受け取ってくれて、預かってくれて、住人に通知を知らせてくれるので、好き放題で買っている方は、段ボールのゴミを益々増やすばかりです。

マンハッタンにはスーパーや小売店がいたるところにあるので、買いだめの必要もなく散歩がてらで小出しにモノが買えるのに、宅配の野菜を含める食料品サービス利用者の多いこと。アマゾンも含めこれらの宅配は必要以上に大きな箱を使い、ゴミを大量に出してしまいます。売り上げの上がるアマゾンは嬉しいことでしょう。しかし、ゴミを処理する方々は余計な仕事が増えますね。

水だってペットボトルで大量に買うと、それだけゴミも増えます。ペットボトルは換金できるので最終的にアパートから出るごみは路上に置かれ、そのペットボトルを集めて換金している人たちが、折角アパートの人がゴミを区別してまとめているその袋から抜き取ります。ペットボトルとそのゴミ化したボトルを集める人たちの問題を両方解決できればいいのにと思います。ゴミを少なく、ベーシックインカムを導入するとか。まぁ、そんな簡単に解決できる問題ではないでしょうが…..

アメリカのマイナス点に目を向けていますが、考えてみれば日本の商品の過剰包装をアメリカ人に指摘されたことを思い出しました。亀田製菓などのおせんべい類はだいたい小分けされていますし、特に和菓子等の手土産の過剰包装は凄い!その高額な和菓子に過剰包装代金も含まれているのですけどね….

昔は牛乳瓶の配達があり、飲み終わったらゆすいで玄関前に置いておく。その繰り返しで牛乳瓶を使用する。コーラだって瓶を再利用して使っていたのです。まぁ、コーラも瓶の方が美味しく、ビールだって昔は瓶が主流でした。レジ袋もない頃は主婦は買い物かごをさげて、市場へお買い物….

ゴミを減らそうという声は聞こえるけど、ゴミ自体は年々増えるような社会になってきていると思います。

ニューヨークから発信しています