ニューヨークがようやく半年ぶりにレストランの店内での飲食が可能になりました。但し、条件付きで最大収容人数の25%に制限しているので、レストランにとっては店内飲食復活でもやはり痛手はまだ続きます。
まだ、再開を喜ぶレストランは好運な方で、このコロナ禍でどれだけのレストランが廃業になったかは数知れずです。レストランだけに限らず、パン屋やケーキ屋、カフェも廃業に至った店舗が多すぎます。
店内で飲食できなかった期間、レストランは↑写真のように店外に臨時の屋外レストランを作り、こちらでサービスをしていました。
それが海辺のレストランならともかく、排気ガスをジャンジャン出している道路に屋外レストランは作られ、歩道にも作られていますが、道路上のレストランでは排気ガスを吸いながら、また歩道では通行客の目に晒され落ち着いて食事などできるのか?と思ってしまいますが、アメリカ人は大らかというか人目は気にしないみたいですね。
日本ではクーポンを支給したりと飲食業をサポートする対策が取られていますが、ニューヨークは結構厳しいようで、料金を上乗せするような方法が取られるようです。それに関してインタビューをされるニューヨーカーたちは概ね受け入れているようで、ニューヨークに住み外食する人たちは、相当懐に余裕がある人たちが多いようです。
それにしても街を歩くと風景が様変わりして驚かされます。先日チャイナタウンまで往復2時間かけて久しぶりに歩いて買い物に行きましたら、チャイナタウンには灯りを扱う専門店が多く、お洒落なランプや電飾がウインドウに並べなら、ウインドウから見える店内には煌びやかなシャンデリアが売られておりました。なんと通りの全店舗が廃業していたと思います。一店舗も生き残っていなかったように見えました。イヤイヤ、一店舗営業していましたが「全商品75%引き」の閉店セールでしたので、やがて廃業のなりゆきです。
ミッドダウンでは老舗のベーカリーが空き店舗になっていました。2番街の34丁目の角、目立つ場所にそのベーカリーはウインドウに、数多くのクッキーを並べていました。いつも開いているドアの向こうにはガラスケースにケーキが並んでいたものでしたが、数十年も営業してきたでしょうに、この半年のコロナの打撃で廃業です。
これから先、どうなっていくのでしょうか?ニューヨークの街自体は変わりなく見えるのですが、実際、街を歩いてみるとバスで流す街と違って、空き店舗の悲惨さが街を弱体化させているようです。
店舗撤退も辛ければ、大家さんも店子の収入が入ってこないので困りますし、何一つプラスになることはありません。
そういえば近所のスターバックスも空き店舗になりました。スターバックスが引き上げた物件を誰か借りると言うのでしょうか?
ああ、困った状態のニューヨーク、これが飲食店の現状です。