粉飾決済をテーマにした社会派小説の扉ページをめくると、裏になぜかグリム童話の扉ページが……。
衝撃的な印刷ミスが起こった本の画像をTwitterで紹介したのは、フリー記者の成相裕幸(@ainari1984)さん。
https://twitter.com/ainari1984/status/1309453258906202112?s=19
印刷工程でどんなミスがあったのかはわからぬが、一生で一度しかであえないだろう本。 pic.twitter.com/UNjSPVncN6
— 成相裕幸 (@ainari1984) September 25, 2020
「印刷工程でどんなミスがあったのかはわからぬが、一生で一度しかであえないだろう本。」
ページ順がバラバラになってしまった乱丁やページが抜け落ちてしまった落丁ならまだ話として聞いたことがあるが、まったく異なる本のページが入り交じってしまったというのはなかなか珍しい。成相さんの投稿に対し、Twitter上では大きな反響が起こっている。
「こんなことあるのか…なんという大人のグリム童話…
出版社は異なっているので、印刷所なにがどうなったらこういうミラクルが起きるのか気になるw」
「面付け時に他のファイルを混ぜちゃったんだろうけど、なんでそのまま流通にのせちゃったかな(汗
ググってみると1999年の本だから、製版時に誰かがやらかした可能性も……。」
「私はおそらく、ヤレ紙の混入ではないかとみてます。
この後、この本の印刷を担当した会社は、出版社から相当に絞られ(縁切るとまで言われたのでは)、改善対策を提出したのではないでしょうか。」
「元印刷会社営業
こんなの見たくない
嫌というほど経験した」
「まだCTPが普及していない時代の本です。面付ミスならフィルムを面付した後の検査で見つかるでしょうから、おそらくヤレ紙の抜き忘れだと思います。」
「ヤレ紙(ゲラ)混入ですね。
印刷の見当(位置)合わせとか、濃度調整に使う片面が印刷された紙(裏白)の紙が混入したパターンですね。。。
印刷オペレーターとして、代わりに謝罪させて頂きます
すみませんでした」
反響を見渡すと、出版、印刷業関連と思われる人々からのコメントが多く、それによるとこのミスはどうやら印刷の位置合わせや、濃度調整に使う片面が印刷された「ヤレ紙」と呼ばれる予備紙が混入した結果、引き起こされたのではないかということだ。また、これは印刷の現場ではあるあるなミスなのだが、それが市場に出回るというのはたいへん珍しいことのようだ。
※画像提供:成相裕幸(@ainari1984)さん