道民でも知らない?実は北海道発祥「ちくわパン」の歴史と再現レシピ

道民には当たり前の存在すぎて実は北海道発祥だと気付いていないもの、それが「ちくわパン」

数年前に「ケンミンショー」という番組でちくわパンが北海道のご当地グルメとして紹介され、筆者も衝撃を受けました。

衝撃というのは「え、これ北海道の食べ物だったの!?」という部分であり、決して「パンにちくわを入れるの?」と感想を持ったという話ではありません。

当たり前すぎると慣れてしまう。恋人と同じですね、大事にしましょう。

そもそもちくわパンってどんなパン?

「ちくわパン」と名前だけ聞くと不思議な感じがしますよね。ちくわパンはツナマヨネーズを入れたちくわをパン生地のなかに包んで焼き上げた惣菜パンです。

パンのなかに包まれてはいますが、ちょこっとだけちくわの端が覗いているので、見た目でちくわパンだということは認識できます。

意外かもしれませんが、そこまでちくわが主張してこないのがちくわパンのポイントです。「ここまで違和感がないのか」というくらい馴染んでいます。

食べたことがない人の方が多いと思いますが、北海道ではコンビニでも売られるくらいスタンダードなパンなのです。

ちくわパンの発祥は?

北海道といっても広いので道東に住んでいる私が語るのは申し訳ないのですが、ちくわパンの発祥は札幌市にある「どんぐり」というパン屋さんだそうです。

どんぐりのオープンは1983年とのこと。オープンとほぼ同時にちくわパンは誕生しました。

どんぐりの特徴は幅広い種類のパンが常に揃っているところで、そのパンのアイディアは従業員によるもの。現在では7店舗にまで拡大している大人気チェーンへと成長しています。

全てのパンを店内で製造しているため、店舗ごとに違うラインナップが楽しめること、お客さんは一番美味しい焼き立ての状態でパンを購入できることが人気の秘密といえるかもしれません。

ちくわパンはどんぐりの代名詞にもなるほど有名です。斬新な発想も、いつかはこうして当たり前の存在として受け入れていくのですね…

道民の食文化に多大な影響を与えたちくわパン。ちくわパンを模範として、新しい食文化を生み出したいものです。

ちくわパンで有名な「どんぐり」のHPはこちら↓↓
https://www.donguri-bake.co.jp

家でも簡単に楽しめるちくわパン

本家の味を家庭で…というわけにはいきませんが、難しい材料を使っているわけではないので再現することは可能です。

好きなパンを準備して、ちくわをパンにつめつめしてみましょう!

今回はクロワッサンを使って、SNS映えを目指したプレミアムなちくわパンを作ってみました。

<材料>
・クロワッサン
・ちくわ
・ツナマヨ
・レタス
・ピザ用チーズ
・粉パセリ

<作り方>
①クロワッサンの中央に切り込みを入れてレタスを挟む
②ちくわの穴にツナマヨを入れる(箸を使うと便利)
③ピザ用チーズをかけてバーナーで溶かす
④粉パセリを振って完成

いかがでしょうか〜。シンプルなちくわパンもクロワッサンで作ってみると映え映えです!

もちろんバターロールやコッペパンを使ってもOK。パン生地を作るところからはじめなくてもちくわパンを楽しむことができます。

まとめ

ちくわパンは北海道の札幌市にある「どんぐり」というパン屋さんから誕生した惣菜パンです。あまりにも広がってしまったので、道民のなかでは当たり前の存在。北海道発ということを知らない人も結構います。意外とちくわの主張はありませんが、だからこそ美味しく楽しめるのかもしれません。

この記事を読んで少しでもちくわパンが気になってくれたら、ぜひ家でも作って楽しんでみてくださいね。そして北海道へ遊びにきたときにはぜひ、本場のちくわパンをご賞味ください。

画像1、2枚目:写真AC https://www.photo-ac.com
画像3枚目:筆者撮影

北海道の東の方に住んでおり、地域の食の魅力を伝えるためkushirepiro【くしれぴろ】というレシピサイトを運営しています。 記事を読んだ人が北海道に来たくなる、面白い食ネタを紹介していきたいです。 料理の起源を追いかけるのが趣味で、一番好きな話は冷やし中華の由来。 「中華ってつく料理は全部日本発祥だから」と得意げに人に話すことで優越感に浸っています。 幸せのハードルが低いのでalways幸せ者です。

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