マスコミが絶賛した米倉涼子はブロードウェイで通用したか?

  by あおぞら  Tags :  

 

米倉涼子のシカゴ公演はすでに過ぎ去ったのですが、見てはいないのですがブログで酷評をしたら、実際、ご覧になった方からコメントを頂戴しました。見てもいないのになぜ酷評できるのか?と言う趣旨だったのです。私は、米倉涼子がリハーサルするほんの数十秒のダンスをYoutubeで見て『こりゃダメだわ….』と思って書いたんです。私がもし日本で公演されているシカゴとして、このリハーサルの風景を見たら、何もそんな酷いことは思いませんが、実力本位のブロードウェイで、なぜ1週間限定で日本から連れてくる....と言うからくりが気になって仕方なかったのです。

 

それに手離しで誉める日本のマスコミもおかしいと思います。

 

酷評した私にコメントをくださった方へ以下の返信を送信しました。これが私が感ずる米倉涼子主演ミュージカル『シカゴ』についての考えです。

 

問い合わせメールへの返信

 

確かに公演を見ていないのですが、私の評価はあの足のステップを見た瞬間でこの公演は、本人の実力で勝ち取ったものでなく外国人枠の恩恵を受けたものと思ったのでした。ブロードウェイの舞台に上がるのには、本来であればオーデションを勝ち抜いて手にするものなので、私としては英語を付け焼刃で習っての台詞、歌、そして確かにダンスは上手でしょうが、それは本場レベルではないと思うことを考えると、日本のマスコミが褒め称えることに現場から、実は下駄を履かせてもらっての公演なんですよ….とお知らせしたくなったのです。

 

確かに見ていなくて評価するのは無謀に思われるでしょうが、生意気に聞こえることを覚悟で書きますが、特に歌やダンスは全編を見なくても、断片だけで、わずか一瞬だけでもその人の実力がどれほどかわかると思うのです。それはオーデションで審査員をする場合は、大勢の人たちの審査は歌は一節、二節で、またちょっとした踊りで1次あたりは振り落としていくものだと思うのですが、米倉さんはそれなしに舞台に上がれたので、そこを理解してもらえる方には理解して欲しかったのです。

 

下積みのブロードウェイの舞台女優は今回の世界各国から招聘されるこのシステムに、疑問を感じる人も多いと思いますし、しかし、そうすることで自国での凱旋公演の集客が見込めるので、ロングランの「シカゴ」ではこういう売り方もあるのだな…本業のミュージカル女優の気持ちを勝手に思い、またおそらくロングランゆえ低迷しつつある「シカゴ」の活性化、および海外公演の副産物を見込んでの『商法』と言う視点が土台にあることを軸に書いたものだったのです。

 

 

日本で絶賛される米倉涼子がなぜ本場では通用しないか…の写真を使っての検証

 

先ず、以下をクリックしていただき、左の米倉涼子と右の本職のブロードウェイで主役を張る女優の写真を見てください。

***ブロードウェーで「CHICAGO」を演じた米倉涼子(キョードー東京提供・共同) 参照***

http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/images/20120712/enn1207121225006-p1.jpg

 

1)手で写真上部2/3を隠し二人の脚部分を比較すると米倉涼子は突っ立ってる感じしかしません。

2)両手を使って顔部分と脚部分を隠して手を比較すると米倉涼子の手の表現力はまるで素人です。

(手のひらの表現法に注目、特に右手が酷い)

3)それらを踏まえてもう一度この写真をみると一枚の写真で実力の違いがはっきり見えてきます。

 

検索すると日本から記者達を食事代、飛行機代を支払ってブロードウェイデビューを観劇させて記事に書かせたとありますが、そうであったとしたら記者はいいことしか書かないでしょう。それにその記事を書いた記者達がどれだけミュージカルや英語を理解するかです。例えば演劇専門雑誌の記者が書いた米倉涼子評なら間違いはないでしょうが、因みに英語で検索しても米倉涼子絶賛などの記事にはたどり着きませんでした。

 

友人がこの公演を見たというので感想を聞いてみると、半分近くは日本人だったのではないかと思うと言っておりました。私が日本で絶賛されているのを不思議に思うと言うと「日本人がよくブロードウェイで主役を張って頑張ったと思う」と言いました。おそらく大方の日本人の感想はそうだと思うのです。

 

ところでこの一枚の写真で米倉涼子の実力はブロードウェイでは相手にされないことを解説いたしましたが、この写真はカメラマンが何百枚と撮った写真の中から、使える写真としての数枚に選ばれているイケテル写真のつもりなのでしょうが、結果的にプロとアマの差を見せつけることになってしまいました。

 

米倉涼子は魅力的ですが、ブロードウェイで主役を演じたことを絶賛する日本のメディアはおかしいと思いますし、それをまんまと信じてしまうとすれば、あまりにも酷いと思うのです。米倉涼子の主演も、バリバリのミュージカル女優の主演も同じチケット代なら、それを指摘するものがいてもいい筈なのです。

 

例えば駅のホームの立ち食いそばと、老舗の蕎麦屋のそばはあきらかに違いがあります。私は、駅の立ち食いそばは値段を考えると美味しいと思いますが、その立ち食いそばを老舗の蕎麦屋でそっくりそのまま出したら、老舗の蕎麦屋の客は怒りますよね。そういうことなのです。

 

米倉涼子は立ち食いそばレベルだったのです。それを老舗でなぜか期間限定で出していたのです、値段は立ち食いそば価格から、同じ代物であったのに老舗価格にしたのです。老舗価格にしてもコアなファンならお代は惜しくないでしょう。

 

しかし、老舗の常連の客が、なぜか1週間だけわけありで立ち食いそばレベルの味を、老舗価格で食べさせられたら『たまったもんじゃないよ』と思うでしょう。

 

ニューヨーク在住の方がシカゴをご覧になり、ブログで感想を書かれていましたが、周りのアメリカ人は辛口で批評していたと….. そうなんですよ、普通そうなんです。だから米倉涼子の公演を見て『ああ、外れくじ!』と思ったことでしょう。

 

正直、ここまでのことを書くのは気が引けますし、言論の自由が許される国に住んでいて、本当に嬉しく思いますが、そのあきらかな違いをお知らせしたかったのです。

 

最後に、今、思いついた毛皮の話をさせてください。素人目には毛皮は毛皮にしか見えませんが、プロの目にはすぐに良し悪しがわかるんだそうです、当たり前のことでしょうが。例えばミンクは、オスとメスとでは値段が違い、捕獲した季節により毛の密集度合いが違い、どこで捕獲されたかでも値段が違ってくるのだそうです。米倉涼子の実力はブロードウェイでは相手にされずのレベルでしたが、日本のマスコミはミンクの良し悪しを理解せずに「ミンクだぞ!すごいぞ!」と絶賛していることに、ちょっと腹を立てたのです。

 

終わり

 

 

 

 

 

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