民主党総裁選という「祭り」のみこしを担いでみる

  by 青木ポンチ  Tags :  

自民、民主両党が総裁選という「祭り」の季節を迎えました。

私たち国民が国政に参加できる機会は、今のところ国政選挙に限られています。しかしアメリカ大統領選と異なり、国のトップ選びに民意を反映させる機会がないという点で、物足りなく思われる方も多いでしょう。内輪で盛り上がるお祭り騒ぎを、外から眺めているだけという。

 

二大政党のトップ=国のトップを選ぶ総裁選は、「党の顔を決める」以上の意味を持ちます。そこに民意を反映させる仕組みがあれば、私たちは選挙以外にもうひとつ、国政参加の手段を持ち得たことになります。長年の自民党政権下では、それはかなわぬ夢でした。総裁選に意思を反映させるには、党員になるしかありません。
いっぽう民主党は、党の理念に基づく「サポーター制度」があり、サポーターの総裁選への参加が認められています。サポーターは登録料2000円を納めるだけなので、党員のような縛りはありません。極端に言えば「反民主」の人でも、サポーターとして民主党の総裁選に介入することが可能なのです。

 

せっかくのサポーター制度ですから、国政参加の有効な手段として、活用しない手はありません。先日、サポーター登録をした私のもとにも、代表選の投票用紙が届きました。候補者の名前が書かれていない(!)、演説の機会が少ない、そもそも選挙期間が短い…など数々の批判がありますが、まずは活用してみるところから。

本記事が公開される9月18日には投票締切となりますが、「野田佳彦氏以外」ということで、権利を行使したいと思います。

 

 

サポーター投票制度の意義について、民主党の鈴木建邦渋谷区議に話を聞きました。

「サポーター投票制度は、それなりに有効だと思います。民主党員・サポーター数は35万人弱。衆議院の小選挙区と同じくらいです。しかも、各都道府県のドント式で集計しますから、小選挙区以上の『票の重み』と言えます。きちんと機能していれば、いい制度と言えるのではないでしょうか」

国政選挙での「死に票」を考えれば、物申す手段としては有効かもしれません。

 

同制度は、まだ発展途上かもしれません。でも賛否両論あるとはいえ、国民の政治参加の数少ない手段であることはたしかです。「自分が何を言っても変わらない」「誰が首相になっても同じ」と醒めた態度をとる前に、祭りに参加してみるのもいいかもしれません。

編集・ライター業を営んでおります、「株式会社 スタジオポケット」の青木ポンチと申します。 大学卒業後、漫画系の編集プロダクション→情報誌編集部を経て2009年に独立、PN「青木ポンチ」として本格的に取材・執筆活動を始めました。メディア・出版業でのキャリアは16年になります。 より広く、深く社会に情報を発信していきたいと思い、ウェブライター活動を始めました。得意分野は社会・エンタメ全般(テレビ・芸能、格闘技、街ネタ、自然食、社会問題など)。面白く、ためになる情報を皆さんにお伝えするのが、みずからのライフワークと思っております。

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