戦後75年目の終戦記念日に、靖国神社のことを想う

  by あおぞら  Tags :  

終戦から75年が経ちました。若い人の間では日本とアメリカが戦争していたことを知らない人もいるということです。終戦記念日には戦争により多くの命が失われたことを思い出して欲しいと願います。

靖国神社に参拝されたことはありますか?

この神社に初めて参拝した時、当時二十歳そこそこで神社の成り立ちを知りませんでした。神社と言うのは神様を祀っているものの認識しかなかったのですが、大きな鳥居をくぐる時に神社とは違う何か重苦しい”気”を感じた記憶があります。

後に靖国神社は一般的な神社とは異なり、その解説は靖国神社のホームページの『靖国神社の由緒』から以下一部転記させていただきます。

靖國神社の由緒

靖國神社は、明治2年(1869)6月29日、明治天皇の思し召しによって建てられた招魂社しょうこんしゃがはじまりです。
明治7年(1874)1月27日、明治天皇が初めて招魂社しょうこんしゃに御親拝の折にお詠みになられた「我國の為をつくせる人々の名もむさし野にとむる玉かき」の御製からも知ることができるように、国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊みたまを慰め、その事績を永く後世に伝えることを目的に創建された神社です。

当時の私は靖国神社の成り立ちは知りませんでしたが、勘で何か他の神社との違いを感じたのは正しかったのだと悟りました。

日本にいると日本を意識しないと思います。私自身もそうでしたが、日本を離れることで日本のことを知りたいと思う気持ちが募ります。帰国した際は何度か靖国神社を参拝しました。やはり、靖国神社の空気は違います。

神社参拝は神様にお願いごとをする方が多いと思いますが、それから一歩成長して神社参拝出来たことを感謝するようにしてみると、更に心が清められます。神社にて自分のことより、そこに祀られている神様に感謝するのです。

2020年8月15日、日本は戦後75年を迎えます。その日は『終戦記念日』とされています。

戦争は『勝てば官軍負ければ賊軍』と言われますが、戦争に勝ったアメリカはヴィクトリー・ディー(Victory Day)と呼ばれ、日本のように8月15日でなく、8月の第二週の月曜日で今年は8月10日でした。ウィキペディアを英語で検索するとヴィクトリー・ディーの来年再来年の日付まで書かれています。因みに2021年は8月9日、2022年は8月10日です。

アメリカではヴィクトリー・ディーはニュースになりますので、それを見て『日本の終戦記念日だ…』と思い出し、戦争の勝ち負けでこれ程受け取り方が両国違うことを戦勝国のアメリカで感じます。

まだ靖国神社に参拝されていない方は、是非機会があれば参拝されるといいと思います。神社に参拝することにより、戦争をわずかながらに理解できると思います。

また靖国神社内にある『遊就館』も行かれるとよいでしょう。明治維新、西南戦争、日清戦争、日露戦争から満州事変までそれぞれの展示室で見る、知ることが出来ます。

靖国神社に参拝すると戦争に関しての学びがあり、だから戦争関連の本を読んで更に理解したり、戦争映画を観る時もある程度の知識があり見ると、より深く理解できるようになります。

新潮社刊の『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』を読んでいたので、映画『硫黄島からの手紙』はよりよく理解でき、戦争の悲惨さに衝撃を受けました。

終戦記念日の今日、靖国神社の方向に向かって静かに手を合わせたいと思います。

画像: from flickr
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