継矢(つぎや)の画像がTwitter上で話題になっている。
この画像を投稿したのは、弓道家のまるいくーん(@ojskmy28)さん。継矢とは先に射られた矢の筈(はず、矢の後部)に、後から射られた矢の矢尻が刺さって、2本の矢が繋がった状態になること。
https://twitter.com/ojskmy28/status/1287297575297531904?s=19
ふえぇ、出稽古に来た国体選手に継矢されちゃったよぅ。。。 pic.twitter.com/TH9gPicD94
— まるいくーん (@ojskmy28) July 26, 2020
「ふえぇ、出稽古に来た国体選手に継矢されちゃったよぅ。。。」
直径数センチのピンポイントに矢が刺さり、さらに繋がった状態になることは、弓道家にとっても非常に珍しい出来事。この画像に対しTwitter上では大きな反響が起こっている。
「高名な先生がご自身の矢に継いだ場合は、『正しく洗練された姿勢で引けば同じ所に矢は飛んでいく』と言うお手本にされたりすることもあるみたいですね。」
「すごいですね!
部活中に先輩が他の先輩の矢ど真ん中から折ったのは見たことあったんですけど継矢するとこんな感じになるんですか…」「自分弓道やってたんですけど友達が勝手に自分の矢を使って継矢やって少し喧嘩しました」
「実写は初めて見ました!
ド素人には一生に一度しか見れないかも。
拝んでおきます。
点数はどうなるのでしょう?」
しかし、まるいくーんさんによると、これは弓道家にとって決して喜ばしい出来事でもないそうだ。
なんと言っても気になるのは矢の値段。画像の矢は一般的な競技用のカーボン矢ということだが、それでも1本5000円程度。さらに高級なものになると1本2万円を超えるものも珍しくないとのこと。矢をなるべく丁寧に扱い、長持ちさせたいと願っている弓道家のみなさんにとって、継矢はたいへんショックなアクシデントというわけだ。
地域や弓道場によっては、このような出来事を防ぐ為に、練習中1つの的に向かって、複数の人が矢を射ることを禁止している場合もあるらしい。偶発的に弓道場で矢を射る機会(あまりないと思うが)に恵まれた方はくれぐれもそのあたり気を付けていただきたい。
※画像提供:まるいくーん(@ojskmy28)さん