アメリカのレストラン16000軒がコロナ禍により廃業の現実

  by あおぞら  Tags :  

アメリカのコロナ禍はレストラン16000軒を廃業に追いやった。16000軒とは異常な数値である。Yelpというローカルビジネスレビューサイトが、この数値を発表しABCニュースが報道した。

確かにコロナ自粛が始まった春先は、街自体が凍結状態だったし、開いているのはスーパーマーケットやドラッグストア―で、ニューヨークに数多いレストランは、悲しいくらいに店を一時的に閉鎖していた。

レストラン業界の人たちも、またニューヨーク市民もこれほどまでに長期間で打撃を受けることは想像もしていなかった。

人々の気分も優れず、レストランが開いていたとしても出かけるような空気ではなく、閉塞感に包まれ過ぎていた。

ニューヨークは映画のセットみたいに人がいなくなった。これほど人のいないニューヨークをこれから先見ることはない位だった。道路に車は走ってい入るものの、タイミング的に車が視界に入らない時もあるほどに道路に閑古鳥が鳴く状態。

↓下記の写真などは一見美しそうに見えるけど、普段を知っている者からすれば、ニューヨークのホラー映画の画像の切り取りにすら思える。

16000軒と言う数値、それがレストランである。従業員の生活もあれば、オーナーは家賃や光熱費の支払いもある。また、取引業者との繋がりもあった。それらがすべて無くなってしまうのである。中には歴史あるレストランもある筈だ。逆に新しく始めすべてがスタートの食器もテーブルや椅子も、従業員もすべて真っ新の状態のレストランもあった筈だ。

無残だなぁ。

今、ニューヨークはそれでもレストラン業界が復活の兆しを見せている。舗道に観葉植物や花、それに木で枠組みを作り路上レストランを作り営業している。

ただ、30度を超える真夏日、あまりにも暑すぎる。それに海岸沿いの路上レストランなら雰囲気もあるが、道路横なのでマンハッタンの車の多さが、そのまま排気ガスの多さに繋がり、決して路上レストランは良い対策ではないが、屋外までに可能性を伸ばすしかないようだ。

数多いレストランには実は違法で働く外国人も多いはずだ。裏方で調理や皿洗いをしていたり、また、レストランから就労ビザを申請してもらっている好運な人たちもいた筈だ。ただ、このアメリカのレストラン16000軒の廃業の中には廃業により、就労ビサの取得が困難になり、祖国に帰る人たちも多く出ることだろう。

自由の女神の微笑むニューヨークは、移民を希望する人たちが多い。特にレストラン業界で就労ビザを取得して、それから市民権を得ようとしていた人たちには、なんとも厳しい現実が待ち構えている。

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