輸入ペットボトル水 ◆ 水の矛盾を考える

  by あおぞら  Tags :  

手元のエヴィアンを見ると、ボトルの下に「FROM THE FRENCH ALPS」とあった。ペットボトルの中身はアルプスから?と不思議な気持ちになった。

そこは世界に名の知れたエヴィアン・ウォーター、嘘のつきようはない。しかし、しかし、たかが水なのにわざわざフランスからというのが否めない。

いつからだろうか、飲み水を買うようになったのは? 日本にも多くの輸入水が売られているが、ボトルに入った水をわざわざ外国から買う必要があるか考えてしまう。

コストコで買うペットボトルの水は安い。自宅でそれを飲み水として飲む人も多いが、それにしてもコップ一杯強の量の水を飲むために、小分けされたプラスチックの水を飲み、飲み終わったボトルはゴミとなる悪循環、地球に優しくないし、お財布にも優しくはない。

日本も路上にゴミは落ちているだろうが、ニューヨークの比ではないと思う。ニューヨークにはゴミ箱が至る所にある割に、路上にペットボトルが捨てられている。

そのペットボトルを集めて換金する人たちも多く、季節外れのサンタクロースみたいに空ペットボトルの大袋を抱え、ストリート上の各ゴミ箱を覗いて歩いている人たちはお馴染みの光景。真夏の炎天下には本当にご苦労なことだ。

もっと強気な空ペットボトルの模索者たちは、アパートの集合ゴミ捨て所の透明のゴミ袋を破り、まとめて捨てられているペットボトルの中から換金可能なものを集めている。しかし、アパートのゴミ出しの人にしてみれば迷惑な話だ。

ペットボトルの水は世の中の貧富の差を見せつけられているような気がして、なんとなく気が重くなる。

たかが水ですよ。でも、その水をある意味ブランド化しているのもオカシナ話。

でも、この流れが世界的に根付いているから、水はますますペットボトルが定着すると思う。

そして残念なことにその分更に貧困層が増えていくような気がする。

水道水を飲んでいた時代が懐かしい。

しかし、カルキも気になる。

せめて交換用カートリッジのBRITA(ブリタ)が許容範囲内。ゴミはでるけどペットボトルの比ではない。

水を外国から輸入するって、あまりにも無駄過ぎないか?

ニューヨークから発信しています