1818年創業のブルックスブラザーズが経営破綻

  by あおぞら  Tags :  

1818年創業のアメリカ最古のブランドのひとつで、ニューヨークのマディソン街に本店を置くブルックスブラザーズが米連邦破産法11条の適用を米裁判所に申し立てました。

う~ん、米連邦破産法11条って何? わかりにくいですよね。

日本の民事再生法みたいなもので、手っ取り早く言うと倒産の危機なのですね。歴代大統領も愛したこのブランドは今後身売りを探ると言うのですから、なんとも残念なニュースです。

アメリカはコロナウイルス感染の影響をモロ受けて、小売業が営業がしにくくなっています。名だたるブランド店が並ぶ五番街も暴漢から守る自衛のベニヤ板は外されていますが、営業していない店舗が殆どです。正確に言うと営業はしているのですが、事前予約を受けたお客様のみの来店可という方針ですから、売り上げは見込めないで、従来の営業とは形態が全く違っています。

新型コロナの影響でアメリカでは超大手の小売業の経営破綻が続いており、Jクルーや百貨店のニーマン・マーカスやJCペニー等のジャイアントがコケたら、それ以下の小売りはどうすればいいの?と言った状況下で、ブルックスブラザーズの経営破綻と来ました。

写真のブルックスブラザーズの店舗はマディソン街346番地になる本店です。ストリートアドレスで言うとマディソン街と44丁目に位置しています。

本店の威厳でエレベーターまでも威厳があり、押しボタンのクラッシックなこと。店舗も特に紳士服部門は木をふんだんに使った内装で温かみもあります。店員も教育され、アメリカには珍しいと言っては失礼ですけど、マナーを身に着けた上品な店員ぞろいです。

ブルックスブラザーズで買い物をした際に、レジでクレジットカードを薦められ会員になると当日買った商品の1割引きか2割引きかの特典を得られるとのことでカードを作成することにしました、かなり前の話です。

クレジットカード会員には誕生月に20ドルの商品券が送られてきましたし、紙媒体のカタログが定期的に送られておりましたし、後に紙からオンラインに変わりましたが、会員への情報提供は老舗らしく満足のいくものでした。

ただ、ちょっと気になったことは数年前にいきなりクレジットカード会員の解約を求めてきたのです。アメリカではよくあることで、カードは持っているけれど殆ど使っていない場合、カード会社から解約を依頼されるのです。依頼というより『〇月をもってカード会員を終了します』と言う一方的な通知で、ただ、会員を続けたい場合はその旨伝えれば継続は可のはずです。今までGAPもシティーバンクのカードも薦められて作ったのですが、使っていなかったのでこのように打ち切られました。

しかし、ブルックスブラザーズはプレミアム会員にランクアップしてもらっていたのになんでだろ?とは思いましたが、そこまで気にはしていませんでした。

経営破綻はコロナの影響が大有りでしょうが、それだけではなくファストファッションの台頭により、老舗ブランドが脅かされていたのは事実ですし、ちょっと気になったのは濃紺の紙質の良いブルックスブラザーズの紙袋がデザインを何度も変えていたことでした。もし、経営がうまく行っていれば、あえて紙袋のデザインを変える必要もなく、コストはかなりかかる筈なのです。

ニューヨークで誕生したブルックスブラザーズの本店に続いて、それ以上の売り場面積を持つ巨大店舗が五番街にオープンした時は驚きました。近代美術館の近くで周りも高級ブランド店ばかりです、今から20年くらい前でしょうか。そしてその店舗は閉店してしまいました。

その跡地に新たな小売業が入店しました。それがユニクロです。

高級ブランド立ち並ぶ五番街のブルックスブラザーズ撤退後、その店舗はユニクロに変わりました。今も大盛況です。五番街の他店舗の予約のみ可ではないブランド店とは違い、ファストファッションの強みで営業しています。

高級ブランドは撤退し、結果的にファストファッションにガブリ寄りされて土俵際に押し出された感じです。

もう天国に旅立たれた歴代大統領でブルックスブラザーズを愛した偉人たちは、この現実をあの世でどう思うのでしょうか?

画像: flickr
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