大きくなっても何にもなりたくない…… ある幼稚園児の主張が話題に

  by 中将タカノリ  Tags :  

大きくなっても何にもなりたくないという幼稚園児の主張がTwitter上で話題になっている。

件の主張をTwitter上で紹介したのは、「メンヘラ・ハッピー・ホーム」などで知られる作家、コラムニストのスイスイ(@suisuiayaka)さん。

https://twitter.com/suisuiayaka/status/1272676148678258688?s=19

きのう、
次男が通う幼稚園の先生から
深刻な顔で「お願いがあります」って言われて何かと思ったら

・七夕までに将来の夢を聞きだしてほしい
・次男くんだけ将来の夢を毎日何度きいても同じ答えで↓

「大きくなっても、ならない、何にも。絶対に。」

って言うらしい。倒置法で。

幼稚園や学校で「将来の夢」について発表させられることは誰しも経験したと思うが、先生からの質問に対して「大きくなっても、ならない、何にも」と頑なに主張するスイスイさんのお子さん。将来の夢を無理やり作らせる方針の是非については、Twitter上でさまざまな意見が寄せられている。

「ものすごく具体的な夢じゃありませんか。なにかになるだけが夢じゃないですよね。」

「『おおきくなっても何にもなりませんように』で完成でいいでしょう
なんかすごく哲学的っぽくていいではないですか。」

「良いと思いますけどね。
何にもならないというのは難しいですよね。
誰かに、何者かにされてしまいますから…」

「自分自身でいるということですね。
めっちゃ良いと思います」

「夢を必ず作らせる方針、ほんと困ります。
次男は想像するのが難しい発達の傾向で何度も困りました。
おいしいお寿司が食べられますように、とか、家族でおでかけできますように、とか、新幹線のプラレールがほしいとか、具体的ですぐ叶う願いを引き出すことで、回避した記憶があります」

「うちの息子が幼稚園の七夕の短冊に、散々悩んだあげく書いたのは『れごぶろっくがひとりでつくれるようになりますように』でした。未来を考えたり想像したりするのが苦手な気持ちよくわかります。子供はゆっくりですが必ず成長します。今ではすごーいのが作れる高校生になりました!」

「ウチの息子も小さい時の夢が、ある意味具体的。 
『食べて寝る人』」

思えば筆者も子ども時代に、作文で自分の考えていることを書くのが嫌でたまらず、よく先生や親に叱られていた。スイスイさんのお子さんも、もしかしたら何か秘めた夢はあるのかもしれないが、他人に言いたくないだけかもしれないと想像した。また本当に何者にもなりたくなかったのだとしても、それはそれで一つの意思なので、周りの大人はそれを尊重してあげて欲しいと思う次第だ。

※画像提供:スイスイ(@suisuiayaka)さん

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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