スマホ・ゲーム・テレビ・パソコン・音楽プレーヤー全部ダメ? 香川県高松市のノーメディア事業が話題に

18歳未満の子どものインターネットやゲームの依存症を防ぐため利用を制限するゲーム規制条例の制定が決まり話題の香川県。その香川県で、今度は県庁所在地の高松市ノーメディア事業なる運動に取り組んでいることがわかり話題になっている。

高松市公式ホームページに公開されている特設ページ(リンク)によるとノーメディア事業とは

「ノーメディア事業

 本市の小学生・中学生を対象に、各校・各家庭の実態に応じてインターネットやゲーム等の利用を休止もしくは制限する「ノーメディアデー(ウィーク)」を設定し、生活習慣の見直しや家族の時間の確保に努め、ネット依存の防止や自己管理能力の育成とともに温かい家庭づくりにつなげます。」

といったスローガンのもと高松市民に呼びかけているメディア利用制限運動。同ページからダウンロード可能となっている「チャレンジシート」に目を通すと、ここで言う「メディア」とはスマートフォン、ゲーム機、テレビ、パソコン、音楽プレーヤーなど非常に多くの機器が含まれていることがわかる。

この衝撃的な事業の存在にTwitterなどSNSでは大きな反響が起こっている。

「【ここが凄いよ香川県】
・パブリックコメントの9割が賛成
→反対数は333人 賛成数は名前だけ借りた水増し疑惑
・「ノーメディア」チャレンジという取り組みを学校向けに行なっていた模様
→ゲームスマホだけじゃなくテレビやラジオ、音楽プレーヤーまでもが規制対象

毒親もビックリの独裁国家やん」

「ノーメディアは言葉自体は無くても娯楽の無い超ド田舎でよく推奨されてるスタイルよ。
「趣味を持たなければ何もする必要が無くなり、全ての時間を他人との触れ合いに費やせる」
「趣味を持つと自分の時間が欲しくなり、他人に干渉されるのを嫌がるようになり非行に繋がる」という発想。」

「私のうちでも妹にノーメディアさせてる事になんの疑問もなく「ノーメディアの日だから」っていう訳の分からん理由でテレビもゲームも禁止してる継母が居るくらいには香川県はおかしいと香川県民の私でも思う。
継母がおかしいんじゃなくて香川県がおかしいからあいつもおかしくなったんだな。
次は妹か。」

「今話題の香川県の「ノーメディア事業」、最低限のことだけまじめに言いますが、「読書」つまり書籍や新聞を「メディアじゃない」という扱いにするの、medium(pl. media)概念の理解を妨げるというか、100%語義として誤っているので、止めていただけませんか。」

「香川県が「ノーメディア」という名の民主カンプチアへの第一歩を踏み出したのなら、かつてビートたけしが小池晃との対談で言っていた「共産県」を我々は目撃することになるかもしれない。 」

ノーメディアな
私はドラえもんから「過ぎたるは及ばざるが如し」を学んだし、
セーラームーンから「女の子として生きる楽しさ」を学んだし、
おジャ魔女どれみから「苦手なことはスルーしても良い」ことを学んだし、
デレステから「くびれのエロさ」を学んだぞ。
人生において必要なことばかりや

個人の行動の自由を束縛し、人権意識の根本を揺るがしかねないノーメディア事業は内外に少なからぬ動揺を与えているようだ。かつて自らを“うどん県”とPRして成功をおさめた香川県だけに、今回の取り組みにも壮大なPR構想が隠されていたりするのだろうか。

なお本記事の制作にあたり調査したところ、同様の事業は東京都青梅市や群馬県藤岡市、福島県白河市、熊本県宇土市などでもおこなわれているようだ。行政が教育の名のもとに特定のメディア利用を制限しようという前時代的な取り組みが現代に復活しつつあることに危機感を感じる。

※画像は高松市公式ホームページから引用しました。

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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