『TOKYO GAME SHOW 2019』取材レポート

  by 古川 智規  Tags :  

今年も「TOKYO GAME SHOW 2019」が幕張メッセで開催された。一般公開に先立ってビジネス関係者と報道関係者に公開されたビジネスデイに取材した。
内外の多くの企業がブースを出す中で、今回は厳選して2社のブースを取り上げる。

アイ・オー・データ機器

まずは、アイ・オー・データ機器。同社はPC周辺機器メーカーとしてはおなじみの企業だが、本社が北陸の石川県金沢市にあることは意外と知られていない。

彼女らが手にしているのは10月発売予定のSSD製品を含む3製品だ。
多くのメーカーがゲーミングデバイスを発売する中で、同社も応答性の高いゲームに特化したモニター製品を打ち出すが、ゲームを高速化するSSDにも力を入れている。

ゲーミングPC向け外付けSSDは256GB(想定9000円)と512GB(想定15000円)の2種類。付属のソフトウェアにより、ゲームソフトだけをPCのHDDからSSDに完全移行することができる。もちろん各種設定も丸ごと移行可能だ。ファイルサイズが大きくなっていくゲームソフトウェアを安全に確実に短時間で高速SSDに移行できる専用ソフトウェアは需要が高そうだ。
そしてゲーミングPC向け内臓SSDは256GB(想定10000円)と512GB(想定15000円)で、こちらはM.2タイプの内臓SSDである。
最後にすでに発売されているPS4に特化した(PCにも接続可)バスパワーのSSDは、本当にポケットサイズでPS4に本SSDを接続しSSDにゲームをインストールすることにより読み込み時間を短縮して快適なゲーミング環境を提供する。

NTT DOCOMO

ゲームはもはや単なる遊びの域を超えて、世界的にはスポーツにまで発展しているのが現状だ。いわゆる「eスポーツ」である。
NTT DOCOMOのブースでは、5Gに接続した高性能PCでゲームを楽しむ広大なスペースを提供していた。

記者が取材した時間は鉄拳7の体験時間帯だった。

撮影のため、同社の承諾を得てコンパニオンの入月あやのさんと同社スタッフで対戦してもらった。
彼女はあらかじめゲームの操作方法のレクチャーを受けて練習したということなので、スタッフには手加減せずに「ガチ」で勝負してほしいと念を押して、対戦スタート。

5G LANに接続されたPCは激しい専用コントローラーの動きに高速に反応していく。結果は入月あやのさんの3タテ。ちなみに3タテは「立て」と書き、本来的な意味は「3タテを食らう」のように負けた側の用例であるが、現在では連勝した意味にも使われるので良しとする。
言葉のうんちくはさておき、高速PC、反応の良いモニター、そして離れた場所にいる相手と対戦するeスポーツに欠かせない高速大容量回線がそろって初めて実現することができる夢の環境なのかもしれない。

様々な要素がそろわなければ成り立たない高品位なゲームの世界だが、それぞれの要素が技術革新でしのぎを削る中で、来年はどのような最新技術を目にすることができるのか、ゲーマーの方はもう今から楽しみなのではないだろうか。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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