ビートたけしの離婚は誤算だったのではないだろうか?

  by あおぞら  Tags :  

『女房と畳は新しい方が良い』なんて言われるが、ビートたけしに「どう思われますか?」と聞くすると「知ったことじゃねぇ~よ」と一蹴されるような気がする。

ビートたけしはやはり凄い人。漫才師として成功し、映画監督としても成功している。なんせベネチア映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞したのだから『世界のキタノ』の形容も決して大げさではない。

ビートたけしの離婚発表の記事が出る前あたりから、たけしの息子が父親を批判するようなことを言っている記事を目にした。実の息子がそんなことをマスコミに語ること自体、あまり褒められたことではないし、もし、たけしが息子にキチンと教育していたら、世間に対して父親のことを悪く言うような息子は育たなかったはずだ。

しかし、40年近い結婚生活で、自宅に寄り付かなかったたけしは、子供の教育に口を出すことはなかったのだろう。お金に関しては困ることはなかった北野家の子供たちは、父性愛には枯渇していたのかもしれない。

幹子夫人、イヤ、元夫人と言うべきだが、長き婚姻生活の上で、亭主の浮気にも目をつぶってきただろうし、芸人の妻として、しかも日本一の芸人の女房としてもプライドもあっただろう。だからこそ、結婚生活が破綻していたとしても、離婚は眼中になかったのだろう。それが、あっけなく40年近い結婚生活に終止符を打つことになった。

たけしに何が起こったか?

ふと、やしきたかじんが思い浮かんだのだが、たかじんの晩年の再婚相手がうさん臭く、一時期、たかじんの未亡人は時の人となったが、年若い女性が、年の離れた男性と結婚、もしくは愛人関係になるのは、必ずと言えるほど条件があり、それはズバリ金で、賢いと思われたたけしもコロリと愛人の罠にまんまとハマったか?と思わざるを得ない。

たけしと食事をしたことがある知人がいる。ベネチアで食事に誘われ夫婦で出かけたそうだ。たけし自身は大人しかったと言っていた。そして、たけしが描いた天使の絵のポチ袋をもらったと聞いた。中身は一万円だったそうだ。

知人曰くたけしは素晴らしいが、あまりに取り巻きが大事にしすぎると言っていた。たけしが座りたばこを取り出すと、取り巻きがサッとライターで火を点ける。その姿はまるで訓練された兵士のようであったと言っていた。

『殿』と呼ばれているが、結局、こういう風に扱われると、誰も意見を言えなくなってしまうのではなかったのか。周りの意見を聞けない、もしくは聞かない状況では、ズレが生じて仕方ない。

たけしのお母さんの北野さきさんが生きていらしたら、この状況をどう見ているのだろう?そして成功しすぎた息子にどう意見するのだろうか?

愛人と呼ばれる女性は、お金への執着はとんでもなく強いというではないか。どうも、やしきたかじんの未亡人の姿と重なってしまう。

なんだか前妻の幹子さんが気の毒に思えてならない。世帯主不在の北野家を守ってきて、子供二人も育て上げて、芸人の妻として夫の自由気ままを許して….

世間的には巨額の慰謝料が入るのでよいではないかと思われているだろうが、幹子さんは世帯主不在の北野家をきっと守りたかったのだと思う。巨額の慰謝料より、北野武夫人であることを望んでいたような気がしてならない。

ビートたけしはいずれ金に執着の強い若い愛人に愛想をつかし、自分の下に戻ってくると願っていたのではないだろうか?寄り道はしても最終的に自分の元に戻ってくると言うのが生きがいだったのではないかと、勝手に推測する。

この離婚劇に対してマスコミは『晩節を汚す』という諺を引用しているが、力強く同意する…と同時にお金と言うものが、いかに人を狂わし、物事の本質を見極める力を失くしてしまうものかと残念に思う。

昭和の大スター、三船敏郎は愛人と同居し、娘まで誕生したが、妻は離婚を拒否し続けた。三船敏郎が後に認知症になると、年若い愛人は介護を拒否し昭和の大スター三船敏郎を老人ホームに送ったそうだ。そして、離婚を懇願され続け拒否した本妻は、老人ホームから三船敏郎を引き取り、夫婦で生活を再開したそうだ。

きっと、たけしの元夫人の幹子さんはそんなことを考えていたのではないだろうか…..

お金は人を喜ばせ、楽しませ、資本主義においてはあればありがたいものだ。しかし、途方もない金持ちになると、人生に狂いが生じてくるような気がする。

愛人とこれから先どういう人生を歩むのかを想像するなんて大きなお世話だが、たけしがなんとなく不自然な人生の終わり方をするような予感がしているのだ。

若い愛人にもし騙されているとしても、たけしは愛人を責めることはしないだろう。なんだか不可解な人生の終焉を迎えそうな印象をもってしまうのだか….

ニューヨークから発信しています

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