人には好き嫌いや、食べず嫌いはある。嫌いなものをことさら強調するのはイタダケナイなぁ…..と思う。「私、〇△嫌いなんだよねぇ~」や「あんなのもののどこがオイシイノ?」という人がいたら、即行”イメージ”のパンチは飛ぶ。食べず嫌いな物が多いのは誉められたことではない。
そんなことを書いたハナから、小声でちょっとお教えすると私は食べず嫌いどころか一生口にせずにいようと思う食品が複数ある。お恥ずかしいハナシだが、梅干、納豆、かずのこあたりは代表格である。かずのこはさておき梅干や納豆?と驚かれる方が多いが、何も自ら進んで食べたことがないんです!と言うより、梅干や納豆の会話で避けられないと感じたとき、仕方なく白状する。
そして味噌好きの名古屋人は私とは違う人たちと思っていた。名物の味噌カツ、味噌煮込みうどんなどはこれからも食べることはないだろうと思って過ごしてきた。
しかし、私は名古屋人の気持ちがわかるようになっていた。できれば名古屋に足を運んで本格的な味噌煮込みうどんを食べてみたいとさえ思っている。
その変化は八丁味噌にあった。ニューヨークの日本食料品店で特別な感じの赤味噌をみつけた。手にとると角久の文字を目にし、目にした割に”初耳”だったけど、何か惹かれるものがあり普段に使っている日本のありふれた味噌でなくその角久の赤味噌を買い求めた。
家に帰ってその味噌を調べてみると角久は老舗で、私が赤味噌と思ったものは八丁味噌と言う味噌であることもわかった。これがとにかく美味しかった。味噌汁にしてもすし屋の赤だしのような味になり、これぞ一級品と納得した。
朝食には発酵食品がいいと言われる。日本人の朝食の定番の味噌汁は理にかなっている。八丁味噌の味噌汁は野菜沢山、具たくさんにすれば味噌汁だけで朝食になる。味噌汁がメインをとれる。
偉大なる八丁味噌を知らずして、名古屋の味噌好きを冷静に見てい我を大いに反省す。
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