僕がまだ小学生だった頃、『みどりのおばさん』といえば、横断歩道に立って子供たちをやさしく誘導する、交通安全のシンボル的おばさんでした。
時は流れて平成24年。街には、『みどりのおじさん』が登場。町内を巡回して違法駐車車輌に片っ端から駐禁ステッカーを貼ってゆく、駐車禁止のシンボル的おじさんです。
私マユゾノは、なんの因果か宿命か、齢26(数えで27)にして、駐車監視員として働くことになりました。というか、今現在働いています。現在勤続二ヶ月目。扱いは、契約社員。時として『国家の犬』と罵られる警察官の下に就く、云わば『犬の中の犬』で、あります。犬気質である僕には、お似合いといえばお似合いなわけですが。
さて、去年の今頃はひっそりニートをしていた僕の目線から、駐車監視員になるためにはどうしたらいいのか、実際にはどんな感じで業務を進めているのか、なったらなったでどんな苦労があるのか、ていうかそもそもメリットなんてあるのか、などなどを書いてゆく所存です。
まず今回は「駐車監視員のなり方」について。
監視員になるためには『駐車監視員資格者証』が必要不可欠。そしてもちろん、働く職場も。
後者については、「警察から委託を受けている事業者」なんていわれてます。その事業者というのは、警備会社が一般的なようでして。数社の中から警察が所轄別に落札して決めるそうです。
僕のケースを例にあげますと、ニートに限界が来て日銭を稼ぐために始めた警備会社でのアルバイトがきっかけでした。
そこそこ慣れてきた頃、社員さんに「駐車監視員ってのをウチの会社でやってるんだけど、やってみない?」と言われ、「なんかしら資格でも取っておこう」と思っていた僕は説明もロクに聞かずにホイホイと受諾し、書類へサイン。
さて、試験本番までには、揃えなくてはならないものがありました。
まず、法務局へ行き、俗に“ないこと証明”と呼ばれている『登記されていないことの証明書』を用意。これは「成年被後見人または被保佐人と登記されていないこと」を公的に証明出来る書類だそうです。
次に、医師の診断書。腕に注射器の跡はないかとか、精神疾患の疑いはないかとか、ごくごく基礎的なものです。て言うか、上の証明書と若干被ります。二度手間です。
そして、数回の社内研修(会社に依ってはやらないそうです)と警察主催の研修を受けたら、いよいよ試験本番。
難易度としては、正直言って自動車の免許の方が難しかったです。道交法にまつわる問題がほとんどなので、内容も似たようなもんです。ちなみに合格率は、だいたい60~70%で、そのへんは警察が問題の難易度を変えて調整しているそうです。
とまぁつらつら書き綴ったところで、監視員に興味のある方以外にはつまらない話でしたね。
次回からはいよいよ、実態について、書ける範囲で書いて行きます。もしも僕のアカウントが急に消え去ったら、何か大きな力が働いたんだ、と思ってくださいまし。