と、タイトルを書いてもまともに読める方がどれだけいるだろうか?
たまたま近所でやっていた自主上映会でやっていた映画。
目も耳も不自由な重度障害者を描いた記録映画『盲聾を生きる』
もうろうと言います。
盲目の「盲」と、ろうあの「聾」で、「もうろう」。
私は、特に医療関係や介護関係や、はたまた福祉関係でもないのですが
本当にたまたま知人に誘われて観に行ったドキュメンタリー映画でした。
光と音のない世界とは、どういう事なのか?
そしてより良い支援者と出会えなかった者は、暗闇の宇宙で
たった独り、取り残された永遠の孤独を味わう…。
そんな当たり前の事が、映画をみないと気付かない事だらけ…。
本当にそれは、どういう事なのだろう?
そして、指先だけの独自のコミュニケーションは、暗黒だった宇宙に喜びという
希望を与えてくれるツールでもある。
「みえない」「聞こえない」人の空間や時間を想像してください。
日本に約2万人居ると言われる盲聾者たちの世界を知るには
私たちの想像性と共感性が必要とされます。
それは、例えば障がい者さんに対してだけではないと思います。
本当に例えば、動物園の檻に隔離された動物たちの心を知るには?
庭先に繋がれた儘の番犬の人生とは?
そう、私たちに求められているのは、
まさしく想像性と共感性なのだろう…。
そんな普通に暮らしていると、私たちの方こそそんな当たり前の
事が「見えなく」「聞こえなく」なっている事に気付かされる作品でした。