マサチューセッツ工科大学(MIT)のCSAILと呼ばれるコンピュータ科学・人工知能研究所が、海洋生物の研究目的で開発した魚ロボット『Sofi』の動画を公開しています。『Sofi』は、「Soft robotic fish」の略称です。
A Robotic Fish Swims in the Ocean (YouTube)
https://youtu.be/Dy5ZETdaC9k
美しいサンゴ礁の広がるフィジー沖合で、水深15メートル以上の場所を約40分間テスト遊泳する『Sofi』の様子が動画には収められています。
本物の魚そっくりの『Sofi』は、同研究所が進める“ソフトロボット”にフォーカスしたプロジェクトの一環。“ソフトロボット”は、金属製の硬いロボットより安全性、耐久性、重量といった点でメリットがあり、制御しやすいとのこと。
『Sofi』は形や動きを魚に擬態することで、忍者の隠れ身の術のように周囲の風景に同化し、研究対象の海洋生物に警戒されずに接近することができます。さらに、魚眼レンズ搭載カメラを使って高解像度の写真やビデオを撮影することが可能で、今後カメラを使って海洋生物の追跡を自動で行うことも計画されています。
頭部にはLinuxなどが搭載された電子機器。
柔軟性のあるシリコンゴムでできている尻尾は水圧ポンプで動かしています。
発泡ウレタンで浮力を得ています。
操作は防水加工されたスーパーファミコンのコントローラーで『Sofi』に同行するダイバーが行います。
今月、寿命400年以上と言われる世界最大級の謎多きサメ、ニシオンデンザメ(西隠田鮫、Greenland Shark)が、世界で初めて撮影されました。ニシオンデンザメのように、海の底には人類がまだ見たこともない生物や世界が残されているわけですが、今後『Sofi』の改良・改善をすることで海中の謎が少しずつ解き明かされていくことが期待されます。
※画像:『YouTube』より引用
https://www.youtube.com/watch?v=Dy5ZETdaC9k
※ソース:
https://www.csail.mit.edu/news/soft-robotic-fish-swims-alongside-real-ones-coral-reefs
https://www.smithsonianmag.com/science-nature/caught-camera-ancient-greenland-sharks-180968303/