紙のオーダー伝票を手に、テンキーを打って、合計金額を客に伝え、キャッシュを受け取り、釣り銭とレシートを渡す……。
アルバイトメンバーにLINEや電話で出勤可能な日時を聞き、紙のシフト表をつくっていく。急なドタキャンや変更で、穴を埋めてくれるメンバーを探して、シフト表を書き換えて、また書き換えて……。
飲食店などの店舗運営で、マネージャーやフロアスタッフが忙殺されるシーンのひとつ。
こうしたわずらわしさを解消し、レジ作業その周辺を画期的に変えてくれるのが、Airレジ。
Airレジは、0円でカンタンに使えるPOSレジアプリ。iPadやiPhoneとインターネット環境さえあれば、すぐに使い始められるというもの。
このAirレジに、新たな連携サービスが動き始めた。
Airレジを展開するリクルートライフスタイルは、Airレジ連携サービスを立て続けに発表。店舗用モバイルPOSで圧倒的シェアをほこるAirレジが、こんどはどんなユーザビリティをもたらすか――。
チャットベースで自動作成、業界初の「Airシフト」
これまでのアナログなシフト管理は、収集から調整まで、月間平均15時間もの時間を割き、店舗責任者やシフト管理者のオーバーワークの一因となっていたという。
Airシフトは、シフトの収集・作成・調整・共有・管理をiPadなどで一元管理し、あのわずらわしい連絡業務、紙への書き込み作業などから解放させてくれるサービス。
スタッフとのチャットでのやりとりが、自動でシフト表に反映される機能は、シフト管理サービスとしては業界初。これで、店舗責任者やシフト管理者のシフト管理作業が大幅に軽減されるという。
このAirシフトは、有料サービスで提供。ことし春にはサービスが始まる予定。
経営アドバイザーもロボット化!? 経営アシスタント「Airメイト」
中小の飲食店経営も、ビッグデータやAIを活用した経営改善の時代へ、か。
Airレジの利用を前提に開発された「Airメイト」は、改善の仕組みを提供する、店舗経営アシスタント。
店舗ごとの経営状況がひと目でわかる「全店舗サマリ」、店舗ごとの経営状況の詳細分析「店舗サマリ」、メニュー最適価格提案や新メニュー導入、価格変更前後の結果を振り返られる「メニュー分析」、店舗の経営改善を提案してくれる「店長向け機能」などを搭載する。
このAirメイトのバックヤードを支えているのが、リクルートがもつ同業界のビックデータや、集積した経営ナレッジだ。
体験会ではあっという間に行列
リクルートライフスタイルは、このAirメイトやAirシフトで、国内のPOSまわりをガラッと変えていく構え。発表会には、店舗経営者らが詰めかけ、500人収容できる会場もあっという間に満席。
会場では、中国最大手モバイル決済アプリ「支付宝(アリペイ)」や、「LINE Pay(ラインペイ)」に対応した『モバイル決済 for Airレジ』や、ひとつの端末で複数の共通ポイントサービスを導入できる販促支援アプリ『POICHI for Airレジ』のタッチアンドトライコーナーも設置。
同社ネットビジネス本部グローバルソリューション事業ユニット 大宮英紀ユニット長と、同Air事業ユニット 山口順通ユニット長のプレゼンテーションのあと、こうした新サービス体験コーナーは、あっという間に行列ができた。