【動画あり】「銀座線タイムスリップ~地下鉄開通当時にタイムスリップしよう!~」同行取材レポート【マニア向け】

  by 古川 智規  Tags :  

すでに多くの報道がなされているとは思うが、「銀座線タイムスリップ~地下鉄開通当時にタイムスリップしよう!~」イベント列車に同乗取材したので若干鉄道マニア向けとしてレポートする。
さて、このイベントの概要は次の通りだ。

東京メトロは、1927年12月30日(金)に東洋初の地下鉄として上野駅~浅草駅間が開通してから今年で90年を迎えることを記念して、2017年12月17日の1日限定でスペシャルイベント「銀座線タイムスリップ~地下鉄開通当時にタイムスリップしよう!~」を開催した。
1927年12月30日(金)に上野駅~浅草駅間で開通し、「東洋唯一の地下鉄道」と呼ばれた銀座線。地下鉄開通当時から約40年間にわたり親しまれた旧1000形をモチーフとした特別仕様車両は2017年1月11日(水)にお披露目され、通常運用のほかイベントなどでも活用する目的で導入された。
地下鉄開通90周年を記念するスペシャルイベント「銀座線タイムスリップ~地下鉄開通当時にタイムスリップしよう!~」 として、地下鉄開通当時をイメージした特別仕様車両への乗車体験ができる「地下鉄開通当時を体感できる特別仕様車両乗車イベント」と、地下鉄開通当時の復刻制服を着用した係員による銀座線上野駅でのリーフレット配布イベントを、 2017年12月17日(日)に1日限定で実施。

一般公募で抽選された90名と報道関係者を迎え、始発地となったのは「東京メトロ 上野検車区」だ。
まず報道関係者に1039F車内が撮影のために公開された。

乗降は貫通扉からという、ここからしてマニアにはたまらない乗車体験となる。

1039Fは最新の技術によって作られてはいるが、イベントで使用することを考慮してイベントモードを搭載している。通常の営業運転時では見ることができない仕掛けが存在する。

ロングシートなので、各座席には紙に印刷された座席番号が置かれてあり、乗客は指定された座席に着席する。
では、以降は動画でご覧いただこう。なお、一般の招待客には撮影が禁止されている区間があり、記事中の写真や動画は報道関係者のみに撮影が許可されたものも含まれる。
特に解説はしていないが、どこで撮影したものなのかはマニアならわかるはず。

■~2017年は、東洋初の地下鉄開通から90周年~ 東京メトロ・地下鉄開通90周年記念スペシャルイベント 「銀座線タイムスリップ~地下鉄開通当時にタイムスリップしよう!~」同乗取材レポート
https://youtu.be/KPuyQ9wiozM

こちらは、浅草駅の先にある折り返し用電留線。

乗務員は開業当時の復刻制服を着用していた。
本特別列車の運行ルートは次の通りだった。
上野検車区(地上)~渡り線を介して上野駅浅草方面ホーム~スイッチバックで浅草駅~電留線~折り返して渋谷駅-渋谷駅構内側線~折り返して上野駅

この写真がイベントモード発動中の車内の様子。マニアなら何を言いたいのかわかるはず。
そう、銀座線は第三軌条から直流600ボルトを得ているので、どうしてもセクションができてしまう。そこを通過する際に瞬間的に電源が落ちてしまうと予備灯が点灯する。JRで古い車両に乗車中に交直セクションを通過したことがある方は体験済みだろう。
現在の車両ではそのようなことはないし、この車両ももちろんそうなのだがイベントモードではわざわざセクション通過時に室内灯を消灯して予備等を点灯させる仕掛けが付いている。

渋谷車庫の内部。渋谷マークシティの中だ。

内装はレトロでも、中身は最新の1000系なので、ワンハンドルマスコンで制御する。

注目すべきは車内のLED表示。往路はすべて消灯されていたのだが、帰路に限りイベントモードを解除し、代わりに「臨時 浅草ゆき」の表示になっていた。なお、室内灯もLED照明だが、イベントモード時は白熱球色になり、往年の雰囲気を醸し出していた。

旧万世橋駅では営業ダイヤに支障のない範囲で徐行運転がされた。

車内ではマニアックなクイズが出されたり、車掌との記念撮影でかなり盛り上がったようだった。
なお、当日の参加は85名、累積応募総数は4090名だった。

※写真および動画は記者撮影・収録

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