昨年から今年の1月にかけて半年も日本に帰国した。その間、神社にお参りをした。お寺さんにだって数多く行って見た。ただそれだけのことだけど、その行動を思い出すだけでも、パワーを感じるから不思議だ。
神社により強い気を感じる場合や、また柔らかな空気に包まれるように感じたこともあった。
厳しい感じを受けるのは英霊を祀る靖国神社。もう大きな鳥居をくぐるあたりから緊張感がみなぎる。一応神社の参拝方法は、鳥居に入る前に真ん中を外して、端で一礼をして中に入るそうだ。意識してみると意外にきちんとされている人が多くて見ていて気持ちよかった。
乃木神社は厳かなイメージでしたな。乃木神社の入り口あたりに、旧乃木邸があり、質素ながら、重厚な建物が間近に見える。ただ、この建物で乃木将軍とご夫人の静子さんとが明治天皇崩御後、殉死されたことを思うと背筋が自然に伸びてくる。
乃木将軍の上司というべきか明治天皇を祀っている明治神宮へは、乃木神社から歩いても30分ほどで行けたと思う。青山通りを歩いていると、平日であれば、サラリーマンやOLを見かけることが出来、ニューヨークのビジネス街と人の感じの違いが面白かった。
明治神宮は兎に角広い、玉砂利の参道を結構長く歩くので、女性の参拝客はヒールでない靴が望ましい。まぁ、神社に詣でるのにヒールはあんまり好ましくないかも知れない。明治神宮に行ったら、500円支払ってパワースポットの清正井を見てくるといい。ひと頃に比べそれほどの行列でないにせよ、先々月の1月下旬はそれでも寒い中行列の一員として並んで待っていた。
綺麗な井戸にあたりの木々が映っていた。静かに湧き上がる水の清らかさ、それが電池仕掛けでなく自然に溢れ出るのはとても新鮮であった。
お寺もやっぱり面白い。
浅草寺の喧騒、たどり着くまでの仲見世のみやげ物店をちょこちょこ見て、おせんべいやお饅頭、なんだか美味しそう!浅草から見える東京スカイツリーは巨大だ。下町の古さと近代的なスカイツリーの対比が面白い。隅田川にかかる赤い欄干の吾妻橋が粋でなんとなく浮世絵気分を現代で味わえるような錯覚に陥る。
地下鉄で泉岳寺まで出て、赤穂浪士47士のお墓参りもしてきた。忠臣蔵の有名なこの志士たちはフィクションの世界でなく、実在していたのだ。線香を買い、一人ひとりのお墓にお供えする。とても日本人としての繋がりを感じた。
泉岳寺からは歩いて品川駅まで出てみるが、私がニューヨークに長年暮らしている間に、品川駅に新幹線が止まるようになっていたなんて。どおりで品川駅の開け具合がハンパじゃなかった。
神社仏閣、東京めぐり、今でもパスモを持って出かけられそうな気がするのだが、もうここは日本ではないニューヨーク。しかし、ニューヨークにだってお寺さんが実はあるんです。
ニューヨークのお寺さんにだって行けるので、そうだ、お寺へ行こう!
画像:frickr from YAHOO!
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