ひとそれぞれの人生は結構厳しいです。個人的に災難がふりかかる時もあれば、先の熊本地震のように予期せぬ天災に巻き込まれることもあり、避けようもない現実もあります。しかし、それでも人生は続いていきます。
4月に入り新社会人も新しい環境に慣れ始める頃でしょう。自分の描いていた会社、また社会と大きく食い違う経験をするかもしれません。『こんなんじゃないんだ…』と入社した事を早くも後悔する人も出てくるかもしれません。もし、そういう人がいても、それこそ「安心してください!」で、同じように感じる人はその人ひとりではないということなんです。
皆、それぞれ悩みや葛藤を抱えています。それを含めての人生で、それに立ち向かうのも人生の醍醐味なのです。
ですから、困難な状況に立った時ほどリラックスして、その状況を打破するように努めるのです。筆者の友人に白い杖を必要とするようになった親友がいます。もともと目が見えていたので、成人してから光を失うことは初めから見えない方より生活に支障をきたすと思うのですが、その目が見えなくなったことに対して愚痴を言ったことが一度たりともありません。盲人の集いに参加したり、ボランティアをしたり、教会の礼拝は毎週欠かすことなく、美しい生き方をしています。
友人に一度聞いてみたことがあるのです。友人はソーシャルワーカーとして働いていましたので、人の意見を聞きアドバイスをすることが得意なのですが、私が毎度毎度の愚痴を言い、ストレスを発散し、意見を求めた後に「デニース(友人の名前)に私は愚痴を言うけど、あなたから一度も相談受けたことがないよね。どうするの、人に愚痴をいいたくなったり、話したくなったり、相談したくなったら?」と聞くと「ネガティブになるのって簡単じゃない」と一言いいました。
もっとうまいこと訳すと「否定的になるのってツマンナイヨ!」ってな感じで、こっちの方が彼女の意図する言い方だったような気がします。
人は悲劇のヒロインやヒーローになりたがり『どうして私にこんな辛いことが起きるの?』と思いがちなんですが、そういう発想自体がツマンナイと即打ち消してみましょう。物事は楽に楽に考えた方がいいのです。これはいい加減にほったらかせというのではなく、どうしようもないことが起きた時、クヨクヨ悩んでいても考えてみても物事は好転しないのです。そこでマイナス思考に走ると物事が雪崩のように大きくなり悪化してきます。否定的な考えに陥るとそうなる傾向にあるんです。
そんな時、前向きな言葉を探しましょう、みつけましょう!
筆者の好きな落語家で人間国宝だった桂米朝師匠の言葉を読むだけで、困難を力に変えたいと思えるんです。
ええか。やっぱり最後は人間やで。人柄や。どんな上手くなっても、どれだけ売れても、人間が大事やねん。これは落語だけと違う。踊りやってる人も、音楽やってるもみんな言うてる。人間性やて。そやさかい人間を磨いていかなあかんのや
いかがでしょう、人生を前向きに進む原動力になりませんか?辛い状況だからこそ人間を磨くと心がければ、これからの人生、きっと上向きになるはずです。