本当にやってくるのか!? ”仕事のない世界”って….

  by あおぞら  Tags :  

NHKの『クローズアップ現代』の『“仕事がない世界”がやってくる!? 』を見て、実際それはありえるだろうとアメリカ在住の私はこの地で思った。番組は”日本の労働人口の49%が機械に置き換えられる!?”と問題提議し、キャスターの番組進行と共に大学教授の解説が入る。

日本では将来的に機械に人間の仕事が奪われることを予測しているが、こちらアメリカの現状はと言えば番組内でもアメリカのケースとしてサンフランシスコのタクシー会社の倒産が紹介されていた。これは新種のビジネスでスマートフォンを利用してタクシー料金より一割ほど安い運賃を提供するビジネスが始まり、それにタクシー会社の顧客が奪われが対抗できなくなり倒産に至ってしまったそうだ。

システムは顧客がタクシーもどきのような会社に電話をすると、その会社に登録している運転手が自分の車で顧客を乗せて目的地まで送り届けると言ったもので、まず予約が入るタクシーもどきの会社に手数料が引かれ、車の所有者に賃金が支払われるというものだ。タクシーの派遣のようなものと考えるとわかりやすい。

新種のビジネスは気楽に登録して気楽に稼ぐことが可能で、タクシー会社の組織だった運営は今の時代にはもう合わないのかもしれない。タクシー会社の運転手も事務職も新規ビジネスに職を奪われた結果となった。

こちらニューヨークでもなくなりつつある職業が受付嬢である。日本では受付は若い女性が多いが、アメリカの大手企業などは年齢の高い女性の受付が意外に多い。若い頃から受付を何十年もやっていてリストラされずに続けていられる好運な人たちだ。しかし、それらの一部の人々を除いて受付嬢は追いやられる職業になった。

ニューヨークの日系企業、殊に商社は年齢の高い受付嬢が多く、超大手商社の受付嬢は今も健在だが、二番手の商社あたりでは受付の机はあるものの、かつては受付嬢が座っていたであろう椅子には誰もおらず机には電話が置かれてあり、面会したい人の内線にかけると担当者が現れるようになっている。日本の受付の役割は会社の顔として今でも女性に人気の職業だと思うが、アメリカの受付の仕事は日本と違い扱いは低い。受付はキャリアとしては到底みなされないアメリカの風潮がある。(補足するが日本なら容姿端麗で聡明な受付嬢が多いのだが、アメリカの受付嬢は職業意識が日本ほど高くなく、事実アメリカの映画で特にコメディーでは受付嬢が間抜け風な人をあえてキャスティングしているくらいだ)

公的機関の郵便局も機械化されている。我が住まいの一階に簡易郵便局があり、かつては二人程郵便局員が窓口にいて、裏方にも別の局員がいて重宝していたのだが、10年近くにはなるだろう、機械が導入されて無人の郵便局になってしまった。少人数の簡易郵便局はこのあたりに結構あったのだが、それらは見事に有人から機械導入の無人化となった。

90年代、まだパソコンが一般に普及していなかった頃、旅行代理店勤務だった友人がパソコンを既に購入していた。そして友人は「将来的にパソコンで航空券を買う時代がくるので旅行代理店の仕事はどんどん少なくなるだろう」と言っていた。その言葉を当時信じることはなかったが、実際そういう時代がきている。また友人が働いていた旅行代理店で大規模なリストラがあり不運にも友人はリストラされてしまった。

マンハッタンには多くのCD屋がかつてあり、各店舗で値段をチェックして最安値のものをよく買っていたものだが、マンハッタンに数店舗あったタワーレコードがバタバタと閉店してゆき、タイムス・スクエアーのヴァージンレコードのメガショップも店じまいし、HMV然り。インターネットで簡単に購入できるようになると、もう店舗なんていらないということなのだ。実に残念なことである。CD屋と同じく本屋もどんどん店じまいしていった。

世の中に不安が満ち溢れているような気がする。これほど仕事がみつけにくい世の中になり、ようやく見つかった仕事はブラック企業で辞めざるを得ない状況だったり、人間の仕事を機械がするようになり人間様が機械によりお払い箱になるなんて….   

予測不能な将来だけど、残念ながら機械に仕事を追われる人間が増えていくのは確実だと思う。

                         
画像:frickr from YAHOO!
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