『CP+2012』リポートです
『CP+2012』で見つけた面白い製品のリポートです。
焦点距離300mmを超える望遠レンズが安価に入手できます
一眼レフなどのレンズ交換式カメラはレンズを交換することによって色々なスタイルで撮影できるのが魅力です。しかし、長いと呼ばれる300mmを超える焦点距離の物は非常に高価です。特に「サンニッパ」と呼ばれる焦点距離300mm F2.8の望遠レンズはカメラ趣味の人が憧れる高価なレンズです。 そして400mmを超える超望遠レンズは雲の上の世界でした。
トミーテックの『Borg』(ボーグ)はその世界に手が届く製品を出しています
通常、カメラメーカーのレンズは歪を抑えて、全体の解像度を上げるために複数のレンズを組み合わせた複雑な仕組みです。 また、オートフォーカスなどの機能も搭載しているので非常に高価です。 トミーテックの『Borg』は天体望遠鏡の原理を応用したシンプルな望遠レンズで、たった二枚のレンズと長い胴体で望遠レンズを実現しています。このシンプルさが安さの秘訣です。
価格以外の特長は
シンプルさ故に非常に軽量です。 望遠レンズと言うと鍛えられた男が、重たいマグネシウム製のカメラボディと組み合わせて使う肉体派のイメージがあります。 でも、『Borg』はレンズの重量が1kgと軽く非常に取り扱いが楽です。 デジタル一眼と呼ばれる小型のレンズ交換型カメラと組み合わせれば超軽量のシステムが完成します。 力のない人でも手軽に望遠レンズでの撮影を楽しむことが可能です。
構造がシンプルなので、胴を分解して収納することができます。 このため、ビジネスバッグにも入れることができ、出張旅行の合間の撮影も行うことができます。 また、写真撮影がメインでない旅行でも望遠レンズを持っていくことができるので、撮影の幅が広がります。
安すぎる上での欠点は?
トミーテックの担当者のインタビューでは「天体望遠鏡の痛い特長」と呼ばれる欠点について話しています。 二枚という少ないレンズで望遠を実現しているので、レンズの中央に偏った解像になっています。 このため、フルサイズセンサーを搭載したカメラだとその問題が出てしまいます。 しかし、センサーサイズの小さいデジタル一眼であれば問題は発生しません。 また、オートフォーカスに対応しないので手動でフォーカスを合わせる必要があります。
得意分野は
元々は天体撮影用ですが、ユーザーがカワセミを撮影したのをきっかけに色々な分野で使われています。 バードウォッチング、鉄道写真、モータースポーツなどの色々な分野で応用されています。 トミーテックのサイトではいろいろは作画例があり、どの様な分野に応用出来るか分かります。 望遠レンズに興味がある人は是非『Borg』を検討してみて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=jJfNm55zEwk
『ローコストな超望遠 ボーグ(Borg) CP+』 (http://youtu.be/jJfNm55zEwk)
http://www.tomytec.co.jp/borg/ 『BORG(ボーグ)天体望遠鏡』 トミーテック公式サイト