IDCによると、大規模な基盤とサーバ・ベースのストレージが、エンタープライズ・ストレージへの支出を促し続けるという。 2015年12月04日
IDC Worldwide Quarterly Disk Storage Systems Trackerによると、世界のエンタープライズ・ストレージ・システムの売上は、2015年3Qに、前年同期から、2.8%成長し、91億ドルに達するという。
世界に出荷された、ディスク・ストレージの合計の容量は、2015年3Q中に、前年同期から、31.5%増加し、33.1エクサバイトになった。
超大規模なデータセンターに、直接、販売する、ODMのグループ内のディスク・ストレージ・システムの売上の増加率は、最も大きく、前年同期から、23.4%増加し、13億ドルになった。
サーバ・ベースのストレージの売上は、前四半期から、9.9%増加し、21億ドルになった。
外部ストレージ・システムは、最も大きな市場セグメントとして残り、売上が58億ドルに達し、前年同期から、3.1%減少した。
2015年3Qにおける、合計ディスク・ストレージ・システム市場の結果
EMCは、2015年3Qの世界のエンタープライズ・ストレージ・システム市場において、売上の18.4%を占め、トップを維持した。
HPは、2015年3Qの世界のエンタープライズ・ストレージ・システム市場において、売上の16.3%のシェアを占め、2位を維持した。
Dellは、2015年3Qの世界のエンタープライズ・ストレージ・システム市場において、売上の9.9%のシェアを占め、3位を維持した。
ODMにより、超大規模なデータセンターの顧客へ、直接、販売された、ディスク・ストレージ・システムの売上は、2015年3Qにおける、世界のストレージ・システムへの支出の13.7%を占めた。
1)2015年3Qにおける、世界のディスク・ストレージ・システムの売上の、トップ5ベンダ
(単位:100万ドル)
ベンダ 2015年3Q 2015年3Q 2014年3Q 2014年3Q
売上 シェア 売上 シェア 成長率
EMC $1,676.3 18.4% $1,822.5 20.5% -8.0%
HP $1,488.6 16.3% $1,283.0 14.4% 16.0%
Dell $899.4 9.9% $914.3 10.3% -1.6%
NetApp $651.0 7.1% $746.2 8.4% -12.8%
IBM $584.6 6.4% $865.7 9.7% -32.5%
ODM直接 $1,252.1 13.7% $1,014.3 11.4% 23.4%
その他 $2,576.6 28.2% $2,236.1 25.2% 15.2%
全ベンダ $9,128.7 100.0% $8,882.1 100.0% 2.8%
ソース:IDC Worldwide Quarterly Disk Storage Systems Tracker、2015年12月4日
注)
IDCは、世界のディスク・ストレージ・システム市場において、1%未満の違いは、統計的にタイと宣言している。
IBMの2015年3Qにおける、世界のディスク・ストレージ・システムの売上は、Lenovoに売却した、x86サーバの事業部の売上を含まない。
2015年3Qの外部ディスク・ストレージ・システムの結果
EMCは、2015年3Qにおける、最大の外部ディスク・ストレージ・システムのサプライヤであった。
EMCは、外部ディスク・ストレージ・システム市場において、世界の売上の29.1%を占めた。
NetAppとHPは、外部ディスク・ストレージ・システム市場において、それぞれ、11.3%と10.4%のシェアを占め、No.2として、統計的なタイであった。
外部ディスク・ストレージ・システムの売上において、IBMは、9.3%のシェアを占め、Hitachiは、7.8%のシェアを占めた。
2)2015年3Qにおける、世界の外部ディスク・ストレージ・システムの売上の、トップ5ベンダ
(単位:100万ドル)
ベンダ 2015年3Q 2015年3Q 2014年3Q 2014年3Q
売上 シェア 売上 シェア 成長率
EMC $1,676.3 29.1% $1,822.5 30.7% -8.0%
NetApp $651.0 11.3% $746.2 12.6% -12.8%
HP $598.4 10.4% $568.5 9.6% 5.3%
IBM $533.8 9.3% $590.7 9.9% -9.6%
Hitachi $451.2 7.8% $508.5 8.6% -11.3%
その他 $1,844.4 32.0% $1,700.9 28.6% 8.4%
全ベンダ $5,755.2 100.0% $5,937.2 100.0% -3.1%
ソース:IDC Worldwide Quarterly Disk Storage Systems Tracker、2015年12月4日
注)
IDCは、世界のディスク・ストレージ・システム市場において、1%未満の違いは、統計的にタイと宣言している。
フラッシュ・ベースのストレージ・システムのハイライト
・All Flash Array(AFA)システムの売上は、前年同期から、60.8%増加し、6億2620万ドルになった。
・Hybrid Flash Array(HFA)システムの売上は、2015年3Qに、25.5%のシェアを占め、24億ドルになった。
・IDCのディスク・ストレージ・システムを、コントローラ、ケーブル、および、ホスト・バス・アダプタを含む、ストレージ要素のセットとして定義している。
ディスク・ストレージ・システムには、サーバのキャビネットの内部に設置されるタイプと、外に設置するタイプがある。
ディスク・ストレージ・システムの平均コストには、基盤ストレージ・ハードウェア(例えば、スイッチ)や非バンドル・ストレージ・ソフトウェアを含まない。
OEMのディスク・ストレージ・システムの売上は、この調査には含まれない。
この調査において、Hitachi Data Systems(HDS)の売上は、Sun MicrosystemsとHPへのOEM販売を反映していない。
IDCのWorldwide Disk Storage Systems Quarterly Trackerは、グローバルなディスク・ストレージ市場を分析するための、定量的なツールである。