IDCによると、世界のWLAN市場は、2015年3Qに、緩やかに成長するという。 2015年12月02日
IDCによると、2015年3Qに、企業向けの、世界の無線ローカル・エリア・ネットワーク（WLAN）の売上は、前年同期から、4.3%成長したという。
IDCによると、2015年3Qに、消費者と企業向けの、世界の無線ローカル・エリア・ネットワーク（WLAN）の売上は、前年同期から、2.1%増加したという。
IDC Worldwide Quarterly WLAN Trackerレポートによると、2015年3Qに、企業の無線ローカル・エリア・ネットワーク（WLAN）市場は、前年同期から、4.3%増加したという。
802.11ac標準は、企業により、積極的に採用され、従属アクセス・ポイント・ユニットの出荷台数の57%を占め、従属アクセス・ポイント・ユニットの売上の72.7%を占めた。
802.11ac標準は、802.11n標準よりも、速い採用率を示した。
802.11a/b/g標準は、802.11n標準へ、数年前から移行を開始している。
モバイルや「モノのインターネット（IoT）」が、さらに増え、企業WLANの需要は、増大を続け、802.11ac標準への移行を促すだろう。
2015年3Qにおける、消費者のWLAN市場の売上は、2015年2Qから、16.2%と、堅調に増加したが、消費者のWLAN市場の売上は、前年同期から、0.4%だけ減少した。
消費者市場における、802.11ac標準の採用は、企業セグメントよりも、緩やかに増加している。
現在、802.11ac標準は、出荷台数の15.3%を占め、売上の36%を占めている。
2015年3Qに、アジア/パシフィック（日本を除く）、APxJ市場において、802.11ac標準の出荷台数は、前年同期から、14%増加した。
2015年3Qに、APxJ市場において、802.11ac標準の出荷台数は、前年同期から、中国が19.8%増加し、インドが48.4%増加し、韓国が11.2%増加した。
これに対し、2015年3Qに、APxJ市場において、802.11ac標準の出荷台数は、前年同期から、オーストラリアが6.2%減少し、香港が9.5%減少した。
2015年3Qに、北米は、米国において、小中学校（K-12）教育への、802.11ac標準の出荷台数は、E-Rate（学校や図書館向けの世界的なサービス・プログラム）基金により促され、前年同期から、4.9%増加した。
2015年3Qに、ヨーロッパ、中東、および、アフリカ（EMEA）地域における、802.11ac標準の出荷台数の増加率は、EMEAの、各地域において、さまざまであった。
2015年3Qに、西欧は、802.11ac標準の出荷台数が、前年同期から、2.3%だけ増加したが、中央と東欧は、13.3%減少し、中東＆アフリカは、5.4%減少した。
ラテン・アメリカは、2015年3Qに、802.11ac標準の出荷台数が、前年同期から、2.7%だけ減少し、日本は、フラットに推移した。
主な企業WLANベンダのハイライト
Ciscoの2015年3Qにおける、世界の企業WLANの売上は、前年同期から、3.5%だけ増加し、2015年2Qから、2.8%だけ増加した。
Ciscoの世界の企業WLAN市場における、売上シェアは、2014年3Qの48.3%から、2015年3Qに、48.0%になった。
HP（HPとArubaを合わせた）の世界の企業WLAN市場における、売上シェアは、2015年3Qに、全体の市場を凌ぎ、前年同期から11.8%増加し、前四半期から8.5%増加した。
HPの世界の企業WLAN市場における、売上シェアは、2014年3Qにおける、16.2%から、2015年2Qには17.1%になり、2015年3Qには17.4%に増加した。
Rucksの世界の企業WLAN市場における、売上は、2015年3Qに、前年同期から、16%成長した。
Ruckusは、世界の企業WLAN市場において、2014年3Qに、6.3%の売上シェアを占め、2015年3Qに、7.0%の売上シェアを占めた。
Aerohiveは、2015年3Qに、小中学校（K-12）教育市場が好調で、企業WLANの売上が、前年同期から、14.1%増加し、前四半期から、13.2%増加した。
