Gartnerによると、より多くの企業が、グリーンITイニシアティブを、コア・ビジネスのオペレーションに統合しているという。 2015年10月30日
Gartnerによると、顧客、パートナー、および、消費者の需要の増加に対応し、多くの企業は、博愛活動として、エネルギーの消費を低減させたり、CO2の排出を低減させたりして、地球や地域の環境の改善に貢献し、企業の社会的責任を果たすことに取り組んでいるという。
企業は、グリーンITイニシアティブを、コア・ビジネス・オペレーションに統合している。
企業は、グリーンITイニシアティブで、CO2の排出が少ない、装置やサービスを使用することにより、自分たちの地域や地球の環境を改善することに取り組んでいる。
GartnerのグリーンITのハイパーサイクル、2015年
1)革新のトリガーになる。
・エネルギーの収穫
・グリーンな電力の使用
2)グリーンIT技術が成長し、ピークに達することが期待される。
・有機ポリマー太陽電池
・消費者エネルギー貯蔵
・グリーン冷却
・サーバのデジタル・パワー・モジュール管理
・統合PVソーラの構築
・消費者向けスマート・アプライアンス
・OLED照明
・水の管理や再利用
・容量の計画と管理ツール
3)幻滅のトラフ
・ライフサイクル査定ツール
・資産性能管理
・エコラベル、フットプリント、持続性の認定
・冷却管理システム
・要求応答管理システム
・超低エネルギー・サーバ
・E-Waste(米国の州レベルの規制)
・マイクロ燃料電池
・データセンター基盤管理ツール
4)啓発のスロープ
・エネルギー貯蔵
・ホストされた、仮想デスクトップ
・電子教科書
・デジタル新聞
・デジタル雑誌
5)生産の停滞期
ソース:Gartner(2015年7月)
データセンターのパワー・サプライなどの基盤管理ツール、冷却管理システム、サーバ、ストレージ、デスクトップなどにおける、多くの技術が、エネルギーの消費を大幅に低減させた。
企業は、低消費電力でスモール・フットプリントなサーバやストレージなどの採用により、データセンターの省エネや省スペースを推進したり、汚水や河川の水を浄化して、データセンターなどの冷却水として使用したり、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを積極的に使用したり、カーシェアリングを推進したりするなど、草木や花を植えたり、さまざまなグリーン化の取り組みを実施している。
ヨーロッパにおいて、Ecodesign Directive 2005/32/ECは、あらゆるエネルギーを使用する、消費者向けの商品に対する、フレームワークを提供する。
スリープ・モードやパワー・サプライなどにおける、エネルギー効果を考慮する、CIOやITリーダは、電力モジュール管理システムと共に、低電力のサーバやストレージに注目すべきである。
成熟社会において、紙の消費を低減する、電子教科書、電子書籍、デジタル雑誌、デジタル新聞などは、資源の消費に、大きな影響を与えている。
CIOには、エネルギー管理を含む、情報や通信の使用を最適化するための戦略を開発する、プレッシャーがある。
E-waste(米国州政府レベルの規制)、リサイクル、 および、改装は、グリーンITの主な分野である。
E-waste(米国州政府レベルの規制)、マイクロ燃料電池、および、データセンター基盤管理ツールは、「Trough of Disillusionment(幻滅のトラフ)」移動している。
再生エネルギー源は、企業のエネルギー戦略における、差別化の主な要因になっている。
エネルギー収穫、燃料センサー、デバイス、照明のプロセス能力は、まだ、革新のフェーズにいる。
しかし、「モノのインターネット(IoT)」やウェアラブル・デバイスなどの出現で、エネルギーの収穫は、センサーの帯電と一定の電力供給のための、重要なコンポーネントになるだろう。
企業のグリーンITの性能、より広範な経済、地球の環境に貢献する、多くの技術があるが、Gartnerは、最も適切で、企業に、ビジネス価値を提供する、26種類の技術とビジネス・プロセスを特定し、解説している。
詳細な分析は、「Hype Cycle for Green IT, 2015」レポートを参照のこと。