Facebookの役員によると、Oculus Rift仮想現実(VR)ヘッドセットのリリースを計画しているという。 2015年11月13日
By Amir Mizroch、WSJ
Facebookは、来年の初めに、Oculus Rift仮想現実(VR)ヘッドセットのリリースを計画しているが、設計とエンジニアリングの作業への挑戦は完了していない。
Facebookのエンジニアリング担当副社長、Jay Parikh氏によると、今週、ロンドンで開催されるイベントにおいて、同社のOculus Rift VRヘッドセット技術が紹介されるという。
Jay Parikh氏とWSJの質疑応答
1)WSJ:VRヘッドセットで、仮想現実(VR)を体験して、目まいがする原因は何で、これに対処するために、Oculusが行っていることは何か?
1)Jay Parikh氏:VRヘッドセットで、気分が悪くなる原因は、イメージを感じる上での障害である。
一方向に見え、映像の表示や動きが遅れると、頭脳が、この現実を受け入れなくなり、これが、目まいがしたり、気分が悪くなったりする原因のようだ。
この原因を排除するために、スクリーン画面の高いリフレッシュ率を可能にするためのスクリーン技術や、ハードウェア技術を構築する。
Facebookは、スクリーンに表示される映像の品質を向上させることに取り組んでいる。
この技法の1つは、極めて素早く、画面を消去することである。
映像が表示され、スクリーンがテイクオフされると、暗黒の期間が発生する。
画面が完全に真っ暗になると、起きていることを、実際に言えないぐらい迅速になる。
そして、新たな映像が浮かび上がり、再度、暗くなり、これが繰り返される。
本当に、極めた迅速に、これらのことが行われると、目まいを感じることを最小限にすることができる。
2)WSJ:今後、数年間で、Oculus RiftのVRヘッドセットが、どのように進化することを期待しているか?
2)Jay Parikh氏:VRヘッドセットが、できるだけ小さく、軽くなることを望んでいる。
Oculus Riftは、ユーザに、イマーシブな経験を提供する、VRヘッドセットである。
このVRヘッドセットには、ハンド・コントローラとワイヤーが付いており、全体を処理するためのコンピュータが搭載されている。
ユーザは、あらゆるものをカバーする何かを、VRヘッドセットに取り付けることもできる。
このVRヘッドセットで、自分たちの回りにある現実を仮想的に見る、拡張現実感(AR:Augmented Reality)について考えている。
また、現実世界のトップにあるレンズに、オーバーレイ情報が表示されるようにする。
ユーザの顔に装着する、より柔軟性があり、軽いVRヘッドセットで、より多くのモバイル経験を提供し、拡張現実感(AR)を味わう方法を見つけなければならない。
3)WSJ:同じVRヘッドセットで、拡張現実感(AR)や仮想現実(VR)経験は?
3)Jay Parikh氏:難しいと思う。
2つの間には、ハードウェアとソフトウェアがあり、ユースケースは、極めて異なっている。
4)WSJ:Oculus Riftを、インターネットに接続できるか?
4)Jay Parikh氏:VRヘッドセットには、2つの形態がある。
1つは、トータルなモバイル版のSamsung Gear VRのようなVRヘッドセットである。
ユーザは、自分のスマートフォンを、Samsung Gear VRヘッドセットに装着し、映画を見たり、ゲームをプレーしたりすることができる。
もう1つの形態が、このOculus Riftであり、ユーザは、このVRヘッドセットをPCに接続する必要がある。
5)WSJ:SIMカードを、Oculus Riftへセットして、モバイルWebへ接続するのか?
5)Jay Parikh氏:そうだ。
我々は、別の部屋にいる、2人のユーザが、互いに、ピンポンをするのを、仮想体験できるようなデモを披露した。
例えば、1人の人が、ここにいて、相手の人がパリにいても、Oculus Riftを付けた2人が、デモと同じ方法で、仮想的にピンポンをすることができる。