AWS IoTは、コネクティッド・デバイス用のクラウド・サービスである。2015年10月8日
by Jeff Barr、AWS IoT
AWS IoTの概念は、いくつかの長期の技術トレンドに基づいて構築されており、実際に、興味深く、価値のあるものだと信じている。
最も適切なトレンドは、大量生産される、コンピュート・パワーのコストを低減させ、IPコネクティビティのアベーラビリティを広げ、さまざまなビッグデータ・ツールや技法を使用して、大量の情報をインテリジェンスに蒸留することができるようになる。
・大量生産される、コンピューティング・パワーは、電力を消費を抑え、あまり空間を占有することなく、極めて低いコストで、強力なプロセッサを搭載した、スモールフットプリントのサーバで構成された、大規模データセンターのクラウド・サービスで利用できるようになる。
・広範囲のIP接続性(有線か無線)は、これらのプロセッサは、互いに、および、クラウドと対話できるようにする。
・ビッグデータは、これらのデバイスで実行するプロセッサにより、測定され、観測され、収集された情報を理解できるようにする。
Amazon AWSは、モノのインターネット(IoT)を可能にする技術のリストに、先進のバッテリ&センサー技術の先進性を追加した。
近い将来、工場のフロアー、自動車、ヘルスケア・システム、スマート・ハウスのアプライアンスなどが、コネクティッド・デバイスになるだろう。
Amazon AWSは、IoTデバイスやアプリケーションの、多くの異なったタイプをサポートするために、よく装備されていることを確かにすることに取り組んでいる。
現在の消費者向けのIoTデバイスには、スマートフォンなどのモバイル・デバイスで実行される、アプリケーションで制御するモノが多い。
新たなAWS IoTの概説
Amazon AWSは、新たなクラウド・サービス、AWS IoT(β版)の提供を開始した。
この新たなAmazon AWSの、管理されたクラウド・サービスは、車、工場のフロア、飛行機のエンジン、センサー・グリッド、および、AWS IoTが「モノ」と呼ぶようなモノが、世界規模で、他のスマート・デバイスと、容易で、セキュアに対話できるようにする。
クラウドへの接続は、高速で、軽量であり、メモリ、処理パワー、あるいは、バッテリー寿命を制限しているデバイスに適している。
AWS IoTを形成する、コンポーネントの概要
・モノは、アプリケーション、コネクティッド・デバイス、および、物理的なオブジェクトを含む、あらゆるタイプ、形、および、サイズのデバイスである。
モノは、ローカルな環境において、興味のある、必要な何かを測定して、制御できるので、接続性が、とぎれとぎれでも、モノが、適切に動作できるようにする。
アプリケーションは、クラウド・ベースのThing Shadowsを通して、いろいろなモノと対話することができる。
モノは、名前、属性、および、影を持っている。
・モノの影は、仮想的な、モノのクラウド・ベースの表現である。
AWS IoTは、各コネクティッド・デバイスの状態を追跡し、モノが、連続した期間に、接続性を失っても、その状態を追跡できるようにする。
・ユーザが定義した表現に基づき、リアルタイムに、Rules Engineで変換されたメッセージは、AWSエンドポイント(Amazon DynamoDB、Amazon Simple Storage Service(S3)、AWS Lambda、Amazon Simple Notification Service(SNS)、Amazon Simple Queue Service(SQS)、Amazon Kinesis、および、Amazon Kinesis Firehose)へルートされる。
ルーティングは、個々のメッセージのコンテンツや、コンテキストにより促される。
例えば、温度センサーから、温度を読む、ルーチンは、DynamoDBテーブルにおいて追跡される。
モノの影に保存される、値を超える、異常な読み込みは、Lambda機能をトリガーにできる。
・Message Brokerは、MQTT(HTTP 1.1)語を話すので、デバイスは、クラウド・バックエンドが、MQTT語を話さなくても、代替プロトコルを利用することができる。
Message Brokerは、モノとクラウド・アプリケーション間の、何十億もの、敏感な長寿命の接続に適応させるためにスケールできる。
モノは、ブローカとコミュニケートするために、トピック・ベースのpub/subモデルを使用し、HTTPリクエスト/レスポンス経由で発行できる。
ユーザは、自分たちの状態を発行でき、受信メッセージを購読できる。
pub/subモデルは、単一デバイスが、他の多くのデバイス(何千、あるいは、何百万台もの)と、状態を、容易で効果的に共有できるようにする。
・Device SDKは、デバイスの個々のタイプに固有な、クライアント・ライブラリである。
Device SDKの機能は、デバイスで実行するコードが、暗号化されたコネクションで、AWS IoT Message Brokerとコミュニケートできるようにする。
デバイスは、X.509認定か、Amazon Cognito証明を使用して、自分自身を特定する。
Device SDKは、Thing Shadowsとの直接的な対話もサポートする。
・Thing Registryは、各モノへ、ユニークな証明を割り当てる。
また、Thing Registryは、各モノに対する、属性や能力といった、描写的なメタデータを追跡する。
AWS Management ConsoleやAWS Command Line Interface(CLI)の使用、あるいは、IoT APIを通して、これらのコンポーネントのすべてを、作成、構成、および、点検することができる。
AWS IoTは、何十億ものモノが、クラウドへ、よく反応し、接続を維持できるようにし、クラウド・サービスのアプリが、(デバイスの影、ルール・エンジン、および、リアルタイムな機能で動作する)モノと対話できるようにする。
AWS IoTは、モノからのメッセージを受け、フィルタにかけ、記録して、変換し、AWSの他の部分か、ユーザの独自のコードへルートする。