今やコンタクトレンズの使用者は日本で約1300万人~1500万人と言われ、一日使い捨ての物や、様々な種類のコンタクトレンズが販売されています。その中でも今、10代から20代に人気なのが『カラーコンタクトレンズ』(通称:カラコン)と呼ばれるもので普通のコンタクトレンズとは違い、視力を良くする目的だけでなくレンズ自体に着色が施されているため、目元が大きく見え、おしゃれの一部として若い人達に人気です。視力補正が有るタイプと無いタイプに分かれていて、人気モデルとタイアップした商品まで発売されていて、お値段は平均して一枚3000円~とお手軽でもあります。
その人気の『カラーコンタクトレンズ』元々は”雑貨“扱いでした。つまりただの”色つきのレンズ“なのでどんな製法でもどんな着色料でも目に装用して平気でした。しかし、使用者の眼の障害が後を絶たず2009年から”高度管理医療機器“(装用することにリスクが高くあるとされる医療機器の事)として薬事法の規制対象となりました。それにより品質・安全が確保された物しか輸入・流通されなくなりユーザーにとっては安心した方もいるかもしれません。
さて、安心して購入出来るようになった『カラーコンタクトレンズ』ですが使用方法に誤りがあってはせっかくの薬事法の規制対象になったとは言え、その安全性に意味がなくなってしまいます。個人の不適正使用によって一番多い眼のトラブルが『角膜炎』です。(2008年 製品評価技術基盤機構調べ)文字通り、眼の角膜が傷ついて炎症を起こしてしまう病気です。原因としては『カラーコンタクトレンズ』を装用したまま寝てしまったり、長時間使用をしてしまったりする人が多いようです。製品の規定目安を越えて装用したままでいると、レンズの製法によっては眼の中で着色料が出てしまうケースもあるようです。
いずれにしても『カラーコンタクトレンズ』を使用する時は、記載された使用・保存方法をよく理解して正しく使いこなせて初めて、おめめぱっちりになれるのではないでしょうか。