いよいよ今週末!「THE MANZAI」を1000倍楽しく見る方法

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THE MANZAIを100倍楽しく見る方法・後編はこちら→http://rensai.jp/?p=10846
THE MANZAI公式サイト http://www.themanzai.com/

いよいよ今週末、12/17(土)に迫った「THE MANZAI」。1回戦・2回戦を経て、10月より始まった本戦サーキット(事実上の準決勝)を経て、15組のファイナリストが出揃った。12/10に行われた組み合わせ挑戦会により、決勝ブロックも決定し最終ランキングも発表されたばかり。あと数日に迫った本放送を少しでも楽しくご覧いただけるよう、決勝15組の横顔と、同日昼に開催される「ワイルドカード決定戦(事実上の敗者復活戦)」の見どころを紹介していきます。

【決勝Aブロック】
囲碁将棋(よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京)
第1戦8位・第3戦5位 総合順位:15位(21P)
ボケの文田大介・ツッコミの根建太一ともに長身で清潔感のあるルックスに、飄々とした大学生風のスタイルで人気を博す。果敢にWボケに挑戦するなど、独特の芸風は他の芸人からも評価が高い。第3戦では、チャゲ&飛鳥をモチーフにしたユニークな漫才で高順位に付けた。野球好きということもあり、伝わらないマニアックな野球ネタを本番でも仕掛けてくる可能性がある。トップバッターが不利な条件であることに変わりはないが、ハマればそれを凌駕し爆発する可能性を秘めている。

チキチキジョニー(松竹芸能) 
第2戦2位・第4戦9位 総合順位:11位(24P)
唯一の女性コンビ。しかしツッコミの岩見真利は、その筋の人に間違われるほど女性離れしており、ボケの石原祐美子は丸っこい体型の典型的な「大阪のおばちゃん」予備軍である。見た目のインパクトがすごいが、ネタは正統派。第2戦では大衆に共感を呼びそうな芸能人ネタで2位に躍進。本年度はNHK新人演芸大賞の本戦にも顔を出しており、上方女性漫才師の歴史を引き継ぐ存在として大いに期待が持てる存在になりつつある。ちなみに二人とも大阪教育大卒の才媛。

ナイツ(マセキ芸能社)
第3戦2位・第5戦6位 総合順位:6位(27P)
言わずと知れた、漫才協会を担う「浅草の星」。本戦サーキットでは主催であるフジテレビにこれ見よがしに魂を売りつけた、セコさ満載の漫才で堂々の2位。塙宣之の毒舌は更に磨きがかかり、土屋伸之のツッコミも冷静かつ的確に冴えわたる。しかし、放送に乗せてお届け出来る部分は僅少なため、テレビでナイツの魅力を100%伝えることは不可能か。是非「限界」まで挑戦していただきたいところである。

磁石(ホリプロコム)
第3戦3位・第5戦2位 総合順位:2位(30P)
ボケ・永沢たかしのN(秋田県出身)とツッコミ・佐々木優介のS(広島県出身)で「磁石」。若者受けするライトなネタ選びと洗練されたルックス、若手漫才師でも指折りのテクニックで挑戦した2回のサーキットでそれぞれベスト3に入る好成績を収めた。過去挑戦したM-1グランプリでは参加した8年間全てが準決勝止まりであり、一度も決勝に選出されることはなかった。あと一歩で辛酸を嘗め続けてきただけに、「苦労人」として芸人からもファンからも親しまれる存在である。

【決勝Bブロック】
Hi-Hi(ケイダッシュステージ)
第1戦5位・第5戦7位 総合順位:14位(22P)
1998年結成。幾度の改名や「爆笑オンエアバトル」で最多の16敗(2勝)を記録するなど泣かず飛ばずの苦境が続いた。今までは個性の出しづらいオーソドックスな漫才であったが、ボケの上田浩二郎が漫才中思いついたことを延々と話し続けるスタイルにチェンジしてからは大躍進。決勝進出発表の場で「何度も芸人を辞めようと思った」「今まで誰にも愛されなかった」と男泣き。上田・ツッコミの岩崎一則ともにパチンコ・スロットに造詣が深く、ゲスト出演した番組などでプロ顔負けの腕前を披露している。

テンダラー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪)
第4戦3位・第5戦4位 総合順位:7位(27P)
1994年結成と、芸歴は博多華丸・大吉に次いで2番目のキャリア。ショーパブで腕を磨いた異色のコンビである。初登場は第4戦と認定漫才師の中で最後であったが、堂々の3位。最終戦でもアウェイ(東京)の舞台でありながら4位に付けるなど、最後の最後で決勝に滑り込んだ。関西色の強いコント漫才は、浜本広晃のコミカルな動きでボケを積み重ね笑いを増幅させる。ツッコミの白川悟実は関西では有名な阪神ファンであり、阪神関連のテレビ出演は多数。浜本は東心斎橋で「焼き鳥diningハマー」を経営するなど実業家の一面も。

スリムクラブ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京)
第2戦3位・第5戦3位 総合順位:4位(28P)
昨年度の「M-1グランプリ」でブレイクし、お茶の間にもすっかりそのキャラクターが定着した。真栄田賢の間を存分に空けたボケはもはや変人の域。内間政成の戸惑いも板についてきた。予選では2回とも3位に入る健闘を見せたが、漫才のパターンは昨年度のそれとほぼ変化なし。手の内は観客にも審査員にも見えているだけに、どこまで爆発させられるかがポイントとなる。

ハマカーン(ケイダッシュステージ)
第1戦1位・第5戦8位 総合順位:3位(29P)
第1戦でいきなりの1位を獲得。今回の決勝をほぼ手中に収めたが、第5戦ではプレッシャーからか固さが目立った。「爆笑オンエアバトル」で脚光を浴びるも、卒業後は永らく冬の時代が続いていた。しかし昨年あたりから、ツッコミの神田伸一郎の軽口に対し、ボケの浜谷健司が「下衆の極み」「鬼畜の所業」など独特な返しで一躍人気者に。一部のお笑いファンには浸透しているスタイルではあるが、本番の環境では初見の観客・審査員の爆笑を誘うことは必至であろう。

【決勝Cブロック】
学天即(よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪)
第2戦7位・第4戦2位 総合順位:9位(26P)
笑い飯やNONSTYLEなど、歴代のM-1チャンピオンを輩出した大阪・5upよしもと(旧baseよしもと)所属のコンビ。NSC(吉本芸能総合学院)に通わず、アマチュアとして結成わずか3ヶ月で挑んだM-1で、いきなり準決勝進出の快挙を達成。吉本入り後は低迷が続いたが、徐々に頭角を現し現在は5upよしもとの一軍メンバーである「ゼロメン」にまで上り詰めた。地味目な印象は拭えないが、ツッコミである奥田修二の言葉選び・テクニックは抜群であり、特に大阪で行われた第4戦ではそのツッコミで拍手が巻き起こる程であった。ボケの四条和也はのほほんとした雰囲気もあり典型的な「いじられキャラ」。

博多華丸・大吉(よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京)
第1戦7位・第5戦5位 総合順位:13位(22P)
芸歴21年は、司会のナインティナインと同期。福岡では向かうところ敵無しの売れっ子であるが、本業の漫才でも温かみのある博多弁を駆使した華丸のキャラクターが大いにウケて決勝進出を果たした。ブレーンである大吉も冷静なツッコミで笑いを誘う。ベテランらしくアドリブを思わせるような自由な空気感を作ることが出来る希有なコンビである。本番でも本戦サーキットでは2回とも形容し難い色のスーツで挑んだが、本番でもそのセンスを発揮できるか。

アルコ&ピース(太田プロダクション)
第1戦3位・第2戦5位 総合順位:10位(26P)
酒井健太の「酒(アルコール)」と平子祐希の「平(平和:ピース)」がコンビ名の由来。元々はコント師だが漫才でもその実力を遺憾なく発揮し、本業の「キングオブコント」よりも先に決勝進出を決めた。コント漫才をする漫才師を演じるなど、「メタ」と呼ばれる手法を使い、既存の漫才の形を破壊した。アウェイである大阪でも5位を獲得するなど、地域の温度差を感じさせないフラットな魅力に溢れる。平子は既婚者であり女児も誕生しているが、未だに両親の扶養下にあるため、結果を出し世帯主として独立することを目標としている。

パンクブーブー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー東京)
第3戦1位・第5戦1位 総合順位:1位(40P)
2009年度のM-1チャンピオン。今回のサーキットでも堂々の1位でぶっちぎりで決勝進出を決めた。佐藤哲夫のボケは腹立たしくなる程「おとぼけ」であり、黒瀬純も翻弄される様が滑稽に映る。これ以上ない位の「完璧」に作り込まれた牙城を他の3組が突き崩すことが出来るか。是非芸術的作品を見るような感覚でパンクブーブーの漫才を楽しんでいただくことをお勧めしたい。

【決勝Dブロック】
エルシャラカーニ(サンミュージック)
第1戦4位・第3戦6位 総合順位:12位(24P)
インパクトのあるコンビ名は、ボケの山本しろうの義兄(エジプト人)の名に由来する。彼らもまた自分たちのスタイルを模索し永くもがき続けていたが、山本の天然さと滑絶の悪さを利用した「何を言っているかわからない」漫才でまさに大躍進を遂げた。ツッコミのセイワ太一も山本の暴走を必死に食い止める。「組み合わせ挑戦会」では以前時の人となった相沢社長も同席。サンミュージックの社運を賭けてTHE MANZAIに挑む。

千鳥(よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪)
第2戦10位・第4戦1位 総合順位:5位(27P)
第2戦ではボケの大悟がネタを飛ばす大失態を犯すも、無心で挑んだ第4戦で起死回生の1位を獲得し決勝への切符を掴んだ。岡山・北木島で生まれ育った大悟が産み出す独特の世界観は、決勝進出者随一の個性。ツッコミのノブはMCにも定評があり、ライフワークである「笑い飯・千鳥の大喜利ライブ」ではゲストの先輩芸人にも物怖じしない堂々とした司会振りを発揮している。大阪では年間数百本のロケをこなし、レギュラー番組を多数抱える「売れっ子」であるが、THE MANZAIの優勝をきっかけに東京進出を目論む。

ウーマンラッシュアワー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪)
第2戦1位・第5戦11位 総合順位:8位(26P)
THE MANZAIの主催者であった島田紳助に見出され、昨年度は関西の漫才賞レースに幾度顔を出すなど一気にブレイク。勢いもそのままに今回決勝を決めた。ネタは村本大輔の滑舌が冴えわたる超高速漫才。昨年度と同じネタでサーキットを挑んだが、第5戦では思わぬ苦戦となった。村本は、ブログを書けば炎上、ドッキリ企画でゲスっぷりを暴露されるなど災難続き。相方も10人変わるなど苦労が絶えなかったが、最後の相方・中川パラダイスが笑顔と愛嬌で村本を支える。

【ワイルドカード決定戦】
サーキットの結果、16位から25位の10組が敗者復活枠となる「ワイルドカード決定戦」に回ることとなった。惜しくも15位の囲碁将棋と僅か1ポイント差で決勝を逃したスーパーマラドーナがワイルドカードの最右翼であろう。本年度の漫才賞レース2冠の実力を見せることができるか。第1戦で2位入賞を果たすも、大阪で行われた第4戦で結果を出せずワイルドカード枠に甘んじたマヂカルラブリーが17位と後に続く。18位はM-1チルドレンの筆頭・南海キャンディーズ。ネタを詰めきれていないのか、2回のサーキットともに規定の4分を大幅にオーバー。短期間で軌道修正できるか。19位の2700は独特のリズムと歌で「キングオブコント」巻き起こした旋風を再び呼び戻せるかがポイント。20位はスパローズ。魂のこもった自虐漫才で起死回生を狙う。21位のさらば青春の光はコント師。独特の視点とコントでのネタを漫才に転化させる技術は誰にも真似できないクオリティの高さである。東京ダイナマイトは22位。何をしでかすかわからない「危険さ」を孕む漫才を期待しよう。23位のトレンディエンジェルはスリムクラブに続く「エンタ枠」。ハゲがクロースアップされがちだが、漫才の腕はお墨付き。24位に甘んじた銀シャリはリベンジを狙う。そしてぎりぎり25位に滑り込んだのは夕凪ロマネコンティ。男女コンビであるが、一度見たら病みつきになるローテンションの棒読み漫才は、何と結成1年目で醸し出した快挙。笑い飯に憧れ38歳で芸能界入りしたボケの名和に冷徹なツッコミを入れ続ける山口のギャップが心地いい。

【ワラテンシステム】
今回のTHE MANZAIでは一般視聴者参加型の「ワラテンシステム」を開設。お茶の間の視聴者が、笑ったタイミングで携帯のボタンを連打(トリビアの泉の「へぇ~」ボタンの要領)。送信することで審査員と同様貴重な1票に貢献することができるかも知れない。投票は携帯よりフジテレビのHPを参照。貴重な1票を投じたい方は、当日携帯サイトへ是非アクセスし、思う存分決定ボタンを連打していただきたい。

いよいよ残り1日。どんな戦いが繰り広げられたかは、改めて。この戦いが、来年再来年と永続的に続くよう期待を胸に12/17を迎えることにしよう。

1996年ライターデビュー。非合法ミニコミ「権力の犬」主催。1年余り活動した後に、一身上の都合により完全沈黙→→→→約15年の潜伏生活を経て2011年一身上の都合で勝手にライター復帰。 得意分野はお笑い全般。爆笑オンエアバトル(現オンバト+)の審査員やら、東京の非吉本やら大阪は5upよしもとの若手までレンジ広く補完中。というか笑い飯のファン。俗に言う80年代のアニソン・B級アイドル・アメリカ横断ウルトラクイズ・バンドブーム・漫画・プロ野球・高校野球を広く浅めに嘗めてきました。浜松方面の「書く」仕事も絶賛募集中。普段の啓蒙活動はブログ・ツイッター御参照ください。

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