中国のスマートフォン・メーカ、Xiaomiの海外展開担当副社長、Hugo Barra氏は、スマートフォンをオンラインで購入することが、新興市場においても、主流に成ってきているという。2015年7月29日
By Eva Dou、WSJ
Xiaomiの世界市場への展開を担当している、Hugo Barra氏は、香港で開催された、The Wall Street Journalとf.oundersの共催のConverge技術コンファレンスにおいて、スマートフォンをオンラインで購入することが、新興市場においても、主流に成ってきていると述べた。
Hugo Barra氏によると、中国のスマートフォン・メーカ、Xiaomiは、同社のスマートフォンの売上の約40%は、オンライン販売からもたらされているという。
北京に拠点を持つ、Xiaomiは、同社の販売ビジネス・モデルを、インドやブラジルを含む、他の新興市場に広げることを試みている。
世界のスマートフォン・ベンダは、市場が飽和してきた、競争の激しい先進諸国のスマートフォン市場での競争を避け、低価格のスマートフォンや、新たな販売ビジネス・モデルを、世界の新興市場に展開していくことを模索しているようだ。
利ざやの少ない、スマートフォン市場において、Appleは、人気の高い、ハイエンドのスマートフォン分野で、高い価格を維持して利益を確保し、コンテンツ・ビジネスで売上を伸ばしている。
Samsungは、プロセッサや電子部品を、他のベンダに供給することで利益を確保し、機能が豊富で、洗練されたデザインのスマートフォンで、出荷台数を伸ばし、スマートフォン市場をリードしている。
Microsoftは、スマートフォン用のビジネス・アプリやゲーム・アプリやクラウド・サービスを、Windows Phoneだけでなく、iOSやAndroidベースのスマートフォンに提供することで、利益を上げている。
世界のベンダは、新興市場への展開に取り組むと共に、それぞれの得意分野(ハードウェア、アプリケーション、クラウド・サービス、コンテンツ、オンライン販売、広告など)で、競争の激しいスマートフォン市場において、利益を上げることを模索している。
Hugo Barra氏によると、Xiaomiは、インドにおいて、オンラインでのスマートフォンの購入を促すことを支援しているという。
Hugo Barra氏は、インドのスマートフォン市場において、オンライン販売でのスマートフォンの売上の割合は、2014年における20%から、2015年末までに30%になると見積もっている。
Xiaomiは、最近、マレーシアの2都市において、Uberと提携して、オンデマンドのスマートフォン配達サービスを開始したと発表しているが、Hugo Barra氏によると、直ぐにではないが、中国本土のUberと提携して、スマートフォン配達サービスを、香港にも展開していく意向であるという。