大韓民国で、家畜の伝染病「口蹄疫」の拡大が確認されました。
口蹄疫(こうていえき)とは、ウイルスによって感染する家畜の伝染病です。
感染力が強く、感染した家畜は「強い食欲不振」「運動障害」などの症状が表れるため、畜産農家にとっては莫大な被害をもたらす伝染病として恐れられています。
去る2010年には、宮崎県でも口蹄疫が大発生しました。
日本政府は封じ込め政策を行ったものの、結局、約30万頭の家畜を殺処分せざるを得なくなりました。
口蹄疫は、それだけ感染力の強いウイルスであり、ひとたび感染拡大が起きれば、2010年と同じ規模の被害を、畜産農家にもたらす可能性があるとも言えます。
念のために付記しておきますが、現時点で、日本国内において、口蹄疫の感染拡大は確認されていません。
しかしながら、農林水産省は、口蹄疫ウイルスの感染力の強さと、大韓民国での口蹄疫感染拡大を懸念し、防疫対策を開始しました。
27日、各都道府県の担当部者会を招集し、日本国内での口蹄疫防疫対策を徹底するよう指示しています。
畜産農家は、鳥インフルエンザ対策にも追われており、受難の年と言えるかもしれません。
不安なニュースが報道されると、畜産製品や、乳製品の買い控えを行う方もいるといわれます。
しかしながら、市場に流通している肉類や卵、牛乳は、衛生状態が確認された安全なものです。
冬場の体力保持と、畜産農家の応援をかねて、これらの食品を適宜取るようにしたいですね。
※写真は足成より http://www.ashinari.com/2013/09/09-381846.php