トヨタ自動車はセダンタイプの新型燃料電池自動車「MIRAI」の国内の発売を来月12月15日より開始すると発表した。価格は723万6000円。
トヨタが総力を挙げて開発を進めていた新型燃料電池自動車「MIRAI」のオフィシャル画像やスペック、市販価格などが公開となった。車名の由来は日本語の未来から取ったとされる。一回の水素充電で約650キロ走行可能であり、市販価格は670万円。8%の消費税込みで723万6000円である。販売チャンネルはトヨタ店とトヨペット店。国からの補助額は約200万円になるが、未だに水素ステーションが全国に13箇所しかないことから一般ユーザーの利用は遠いとみられる。しかし、ホンダが「FCVコンセプト」を発表し新型燃料電池自動車開発に乗り出したことから、FCV市場が活況となっていけば水素ステーションなどインフラ整備が今後全国的に推し進められることが容易に想像がつく。
ガソリンや軽油などの石油資源を燃料に走る従来の自動車では環境問題が取り沙汰されて久しい。PM2.5で知られるように北京の空が汚れている要因の一つが自動車の排気ガスである。燃料となる石油資源の枯渇問題や排気ガスによる大気汚染の問題を一気に解決に導くのが”水素”であり、水素を燃料に動く新型燃料電池自動車である。水素は水を電気分解することで取り出せるため、地球上ならば比較的入手が容易いクリーンなエネルギーである。まさにMIRAIは”未来”の自動車業界をリードするに相応しい車であるといえるだろう。
画像ソースTOYOTA.JP:http://toyota.jp/sp/fcv/catalog/index.htmlリンク