今日、夏の高校野球のベスト4同士が準決勝で激突し、決勝進出の高校が決まる。甲子園でメキメキと頭角を現した高校同士の力のこもった試合になりそうだ。NHKでのテレビ中継は11時3分からの予定。BS朝日では10時59分から。
実を言うと今年の夏の高校野球はかなりすごいことになっている。大量得点で話題になる高校もある。ところがベスト4に事前の下馬評で話題になっていた高校が1校しかないのだ。何故だろうか?
「優勝候補ほぼ全滅」
今年の高校野球は、大逆転劇や無名校の大健闘が多かったのだ。春優勝の龍谷大平安(京都)、東海大相模(神奈川)などが続々と敗退し、有力校最後の砦だった沖縄尚学(沖縄)も、メディアがノーマークだった三重高校(三重)に準々決勝で敗退した。大会前の各種「大会展望」で触れられた有力校で、残っているのは大阪桐蔭高校(大阪)だけである。
「今年はメディアがこれまで「当て込み」で取材していた感じの学校が殆ど負けてしまった。広島の大雨被害のニュースなどに紛れて、昨年に比べて報道量が若干少ない感じがしますね。東京にメディアが固まっている状況だから、取材しやすい関東の学校がベスト4に全く残らなかったのもあるでしょうね。まあ『熱闘甲子園』みたいな専門番組は別ですけどね。工藤公康さんの分析はいつもながらいいですよ。それだけ甲子園の予想は難しいということ。高校生は今伸びる時期で、ベスト4の学校はメキメキ伸びたんだよね。(メディア関係者)」
今日行われるベスト4の組み合わせは以下のとおり。
第一試合 三重高校(三重代表)対日本文理高校(新潟代表)
第二試合 大阪桐蔭高校(大阪代表)対敦賀気比高校(福井代表)
第一試合「豪打」三重対「諦めない」日本文理(新潟)、第二試合「49対4」敦賀気比(福井)対「優勝候補」大阪桐蔭
第一試合の三重高校は豪打が魅力。日本文理高校は大井道夫監督が「諦めないことをモットーに指導している」と語る粘り強さが持ち味だ。実は三重高校は愛知の中京大中京高校の系列校にあたり、この試合は2009年夏の決勝カードの再来のような試合となった。
2009年の決勝では、9回表2死ランナー無しから、日本文理高校が1点差に追い上げる猛攻を行い、「奇跡の追い上げ」といわれる劇的なゲームを繰り広げている。今年はどうなるのか。
第二試合の敦賀気比高校も大量得点で名高い。これまでの4試合の累計は49得点で、おまけに好投手と堅守のお陰で点が入らない。日本シリーズの伝説のスコア「ロッテ 33対4 阪神」(4試合累計の得点)を軽く越えてしまったため、2ちゃんねるで「敦賀気比 49対4 甲子園」というネタスレが立ったほどだ。
大阪桐蔭は言わずもがなの優勝候補で、プロ野球にも多くの有名選手を輩出。投打ともに高水準に有る。
さて、今日勝ち上がるのは一体どこになるだろうか?
(画像はウィキペディアよりhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%AA%E7%A5%9E%E7%94%B2%E5%AD%90%E5%9C%92%E7%90%83%E5%A0%B4#mediaviewer/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Hanshin_Koshien_Stadium.JPG)