本のなかに登場する料理。文章だけの表現なのに、おいしそう!食べたいと思ってしまいます。レシピがあるわけではないので作るのに尻込みしていたところもありましたが、かくし味が気になって『お引越し』(ひこ・田中 福音館書店)に登場するカレーに挑戦しました。
『お引越し』1990年に書かれた作品で、1993年には映画化されています。両親の離婚を小学6年生の娘レンコの目線で描いています。カレーは、母ナズナとふたり暮らしをはじめたレンコが夕食に作った料理のひとつです。
材料は、お肉はとり肉。かくし味用のはちみつと缶詰のパイナップルについては書かれていますが、野菜は指定がなかったので定番のにんじん、たまねぎ、じゃがいもを使いました。それにカレーのルー。
作り方は、切ったとり肉と野菜をバターでいためて、スープとルーをいれて弱火で煮込むとあったので書かれている通りにやってみました。かくし味については、とくにどこでいれるとは書いていなかったので、パイナップルは細かく切って、とり肉と野菜といっしょにいためました。はちみつはカレールーを投入後にいれました。カレールー、私は辛口を使いましたが、レンコは甘口や中辛のものを使ったかもしれません。
食べた感想は、一口めは甘く感じましたが、じわじわと辛くなる感じです(辛口のルーを使ったから?)。とり肉がやわらかくなっていて驚きました。
反省点は、写真を撮ることを意識して野菜を大きめに切ったら、たまねぎの形も残ってしまったこと。慌てて盛り付けたので、冷凍ごはんをほぐす前にカレーをかけてしまったので、ごはんがカレーの海に埋まってしまいました。
カレーの付け合わせは、レンコがカレーといっしょに作った、レタスとキュウリのサラダ(ヨーグルトドレッシング)。ヨーグルトの酸味がさわやかでカレーに合うサラダです。私はイチゴジャムはいれてませんよ。
本のなかの料理、はじめて作りました。想像上のものが現実のものになる。思っていたイメージと違うこともありますが、登場人物になったつもりで楽しみました。