世界でも注目を集めている『ものづくりの町 新潟県燕三条』。
前回に引き続き、先日開催された『日本ものづくりワールド』の『機械要素技術展』燕三条ブースで展示されていた世界に誇る『日本の職人たちの業』を紹介します。
今回紹介するのは『有限会社 長谷川挽物製作所』ブースで展示されていた『Cultivate Meisters (カルティベイト マイスターズ)』というブランドのチタン素材で作られている製品です。
長谷川挽物製作所はチタン切削加工において世界の第一人者と言っても過言ではありません。今回展示されていたチタン製品は、美しいデザインはもちろん使いやすさや性能どれをとっても一級品の内容でした。
チタンで作られた『お箸』は持ってみると金属としては考えられないような軽さであり、デザインは竹箸のような形で指が滑らないように加工、さらに箸の先端は食べ物が掴みやすいように細かく溝が彫ってありました。
木で作られた箸ではこういった加工をしている箸もよく見かけますが、加工が難しいと言われるチタン素材をここまで細かく切削加工し、かつデザインと性能に秀でている箸というのは初めて見ました。まさに世界最高峰の職人が手がけた『究極の箸』と言えるのではないでしょうか。
そしてブースの中で一番輝いて見えたのがチタン製の『ビアタンブラー”ロケット”』です。
このビアタンブラーは長谷川挽物製作所が1社だけで製作したのではなく、金属絞りの匠『北嶋絞製作所(東京都大田区)』、金属研磨の匠『山崎研磨工場(新潟県燕市)』と3社共同で開発し、制作にまで至りました。それぞれの匠は一片の妥協も許すことなく『究極の品』を開発するために多くの時間と手間をかけこの製品を作ったそうです。
デザインとしてはタンブラー部分だけでなく台座にも細かいこだわりがあり、木とステンレスを組み合わせた美しく、そしてステンレスの重量を生かした安定性も考えられています。タンブラーの部分は究極の絞り技術を使い二重構造で製作。それにより保温性・結露防止を強化し、さらに内面は究極の研磨技術により、最高の泡立ち・味わいが出るように作られています。まさに『究極のビアタンブラー』。このタンブラーで飲むビールは、この上なく格別な味わいなのは間違いないでしょう。
『長谷川挽物製作所』ブースで感じたことは、金属加工技術の凄さもさる事ながら、一つの品を仕上げるための『究極のこだわり』。この部分がとても印象に残りました。なので展示されていた製品は一つ一つに職人の魂がこめられており、どの製品を手に取っても重量以上の重みのある逸品だと感じました。
『長谷川挽物製作所』ホームページはこちら
http://www15.ocn.ne.jp/~hasehiki/
『Cultivate Meisters (カルティベイト マイスターズ)』ホームページはこちら
http://www.hasehiki.com/