共同通信が「次号からしばらく休載する」と報道。作者のブログは5月9日から更新止まる
福島の原発問題の描写で物議をかもした漫画『美味しんぼ』(雁屋哲・作、花咲アキラ・画、小学館『ビックコミックスピリッツ』誌連載)が当分の間休載することが明らかになった。共同通信が伝えた。
「批判を真摯に受け止め、表現のあり方について今一度見直す」と、掲載誌の『ビックコミックスピリッツ』編集部では見解を述べているという。尚、作者の雁屋氏のブログは5月9日以降更新が止まったままである。
ネット上では「スピリッツは事実上の販売自粛だ」という話が出まわる。ネット民「普通に売ってる」「書店員だがわたしは聞いたことがない」
なお、ネット上では、
「ビッグコミック・スピリッツは、事実上の『閉架処置』で 『販売粛清』」というブログ記事が話題になっている。これは、「JUNSKY blog 2014」というブログ(http://blog.goo.ne.jp/junsky/e/cdf584843381e4430b3fbcba46670016#comment-list)にあるものだ。ブロガーのjunsky2010さんによると、
「『ビッグコミック・スピリッツ』は、【美味しんぼ】の問題があるので、店頭での販売はしないように、上からお達しがあって、お問い合わせのある方にだけ販売しております」 とのこと。
私が、上からというと『書店組合』か何かですか? と訊くと、店員さんは⇒ 「『書店組合』より、もっと上の協会か協議会からと聞いています」と。私「○○書店(その書店の名前)だけで行われているのですか」
⇒ 「おそらく、全国全ての書店で行われていると思います」
というのであるが、ブログの読者からは
「普通にコンビニで売ってましたが。」
「知り合いの書店員に聞いてみましたが「自粛などの話は聞いていない」とのことでした。」
「政府のお膝元永田町の書店にも普通に置いてありましたが…」
「神奈川県藤沢市です。書店でもコンビニでも普通に陳列されており買えましたが。」
「某大型書店に勤務しておりますが圧力を掛けられるほどの協会や協議会などと名の付く団体は私の知る限り存在しておりませんし万が一販売自粛や取り扱い中止の通達ならば必ず私の勤め先に真っ先にくるはずなんですけどねえ…」
などと、販売自粛説を否定する声が次々に上がった。事実、千葉・東京方面で、『ビックコミックスピリッツ』誌は店頭で売られているのを確認できた。
なお、私はブログ主のjunsky2010さんが「時事通信様、日刊スポーツ様、西日本新聞様、ぜひ、このブログを御覧いただき、多くの書店の実態を取材してください!」と、報道機関に取材してほしいと呼びかけていたので、取材を申し込んだが、現時点で回答はなかった。
(画像は『ビックコミックスピリッツ』誌公式webページのキャプチャー)