シンガポールではあちらこちらに大規模なモールが存在しており、そのモールには多数のブランドのショップがあることに気が付くだろう。もちろん、日本には無いブランドが多く見られ、または日本でご存知のユニクロや無印良品、スターバックスなどもある。有名ブランドやチェーン店は多く見られるもののカルチャーに根付くようなショップはなかなか見つかりにくいだろう。
カルチャーの情報はHMVといったCDショップ、書店、そしてインターネットからなどがある。もちろん、日本のカルチャーを発信しているイベントは毎年行われており、大盛況であるようだ。影響として日本のカルチャーに影響を受けたお店もあるに違いない。そんな当たり前だと思われた事が意外に難しい現実を見せつけられる場面もみられた。
オタク向けカルチャーで外せないのがメイドカフェだろう。ラッフルズプレイスに2店、タンジョンパーカーに1店あるとのことだった。ラッフルズプレイスの2店は日本のメディアが紹介していたので、ご存知の方が居られると思うだろう。だが、実際に現地に行ってみるとその2店は跡形も無くなっていたのである。一つは改装のために跡地さえも見られない状況であり、そして案内図を見ても名前すら無い状況であった。もちろん、近くにあるハズの別の1店も確認しに行ったところ存在すらしていなかったのである。そして、タンジョンパーカーの方はインターネットで検索して見たところ、やはり閉店を告げる書き込みが多数見られた。
もちろん、シンガポールでクールジャパンよろしく、AKB48のショップがオープンしたが、そちらも現在は閉店しているとのこと。
日本のカルチャーが流入する経路を確認すべく書店を探してみるが、大きな書店と言えば意外にも日本でご存知の『紀伊國屋書店』であったことだ。日本語の本を手に入れる事が可能なのはオーチャードの高島屋にある紀伊國屋書店だけであるようだ。ブギスにある紀伊國屋書店は英語と中国語の本がメインになる。もちろん、日本のファッション誌やマンガなども影響する。ところが中国語版の日本のファッション誌が多数見られる事、そしてマンガも日本のマンガが多数あるがそれもちゃんと中国語になっているものである。それら、中国語になっている本を手に取って出版社を見ると、ほとんどが台湾にて正規に発行されている雑誌やマンガのため台湾の出版社名義になっているのである。いくつかチェックして見たが、特に日本がオリジナルの作品を翻訳して出版された中国語版の本は、台湾以外のモノがあるかどうかまでは確認はできなかった。つまり、日本の文化の流入が台湾経由にてあることがココでも考える事ができるのである。日本のファッション誌で唯一マレーシアにライセンスされている英語版が1社だけ確認はできた。基本的に英語のファッション誌はELLEやVougeと言ったモノになる。そちらは7-11などではよく見られる。
やはり人気は韓国の推し進める韓流という事にはなるだろう。今だに影響があるのか、シンガポール人が韓国のオーディションを受けたという話や、シンガポールで行われているダンスのバトルイベントの審査員の先生が韓流スターの振り付けをした経歴を持つ方であったり、韓国の音楽とファッションについて耳にする。観光地としての韓国や台湾の広告が見られるが、きゃりーぱみゅぱみゅが健闘しているようでラッピング広告されたモノをたまに見る事ができた。
韓流が人気の中、意外と華流も健闘しており、台湾からの有名歌手のコンサートも開かれる模様である。韓流の勢いの中で台湾の勢いも徐々についてきているという事が感じられるだろう。今年は、台湾への日本のカルチャーの影響を見つつ、日本のカルチャーをシンガポールを含めたアセアンにどれだけ広められるかについて記者(私)は注目して行きたいと思う。
(了)
オリジナルはこちらへ
【シンガポール】日本のポップカルチャーは台湾から!? 今年のクールジャパンはどうなる!?
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