長寿の生き物といえば爬虫類や深海魚を思い浮かべる人が多いだろう。しかしこの度、世界最高齢の生物は、10cm以上にも成長する大型の貝(shellfish)だったことが明らかになった。
英国の『The Telegraph』が伝えるところによると、この長寿の貝は2006年にアイスランド沖で発見されたホンビノスガイ。食味が良く、欧米ではアサリやハマグリ同様、よく食用にされる。最近では東京湾にも定着してしまったようだ。
栄養豊富な温かい夏の海ではよく育ち冬は成長が止まる貝の貝殻には、木の幹と同じように「年輪」が刻まれる。この成長線を数えることでだいたいの年齢がわかるわけだ。『明』(中国の王朝に由来)と命名されたその貝は、これまで400才くらいであろうと考えられてきた。ところが、英国バンガー大学の科学者たちが明の年齢をさらに詳しく調べようとしたところ、うっかり貝殻を開けてしまい、明はそのまま死んでしまったそうだ。
科学者たちは、長寿の貝を調べることで老化や地球温暖化の原因を探ることができるとしているが、一般の英国人たちは「己の研究のために貴重な貝を殺してしまうなんて、とんだshellfishな科学者どもめ!」と、彼らの利己的(selfish)な態度を非難している。
なお、その後、科学者たちがこの貝をおいしく頂いたかどうかはわかっていない。
ソースと画像:『The Telegraph』より引用[リンク]
http://www.telegraph.co.uk/science/science-news/10447117/Worlds-oldest-creature-was-507…but-scientists-killed-it.html