中国では、11月11日は1(人)が4つ並ぶことから『独身の日』とされ、毎年ネット通販各社が独身者向けの「双十一セール」を実施している。今年の各社の売上は過去最高となり、ネット通販(BtoC)市場で6割近くのシェアを占める最大手『天猫』の売上は350億元(約5700億円)にも達したと報じられている(『騰訊財経』)。昨年のアマゾンジャパンが約7700億円、楽天が2858億円だから、たった1日で楽天の年間売上の2倍もの額を売り上げたことになる。
ネット通販の活況にともない物流現場は大混乱。中国全土では3億2000万件にもなるとみられる荷物で宅配業者の倉庫は溢れかえり、中国版Twitter『微博』には、荷物がまるでゴミのように扱われている写真がアップされている。2万件の荷物が行方不明になっているとの報道もある(恐らくこんなものではすまないだろう)。これを見た中国のネットユーザーたちは、
私の注文した商品がこの中にありませんように
俺が頼んだのが到着するのは1カ月後かな……
買わなくて正解だった
配達員と仕分け人の監視員が必要だな
寒い中走り回ってくれている配達員に「ありがとう」を言うのを忘れないようにしよう
昨日注文したのがもう届いたわ。宅急便のお姉さんは毎日残業ですって。感謝しないとね
などと感想を述べている。
宅配業者は11日に合わせて100万人の配達員を動員しているが、今週はちょうど悪天候にみまわれたせいもあり、配達は遅れている。すべての荷物の配送が完了するのは12月になる見込みだ。
画像:人民網より引用[リンク]
http://pic.people.com.cn/n/2013/1112/c1016-23507709.html