スウェーデンの白物家電大手の『エレクトロラックス』が未来の家電をデザインするコンテストを開催しています。現在8作品が最終選考に選ばれていますが、どれも夢はあるが実現は難しいのではと思うアイデアが多いです。
大量の昆虫型ロボットが部屋中を掃除する『Mab』
ステーションに収納されたロボットが部屋中を飛び回り、床や壁などの表面を拭き取るロボットです。 ロボットは完全に自律制御され、部屋の壁や天井、床を自動認識されます。 実現されれれば『ルンバ』より広範囲は掃除が可能ですが、実用化は遠いと思います。 イメージとしては映画『マイノリティ・リポート』で出てきた犯人捜査用のクモ型ロボットに近いです。
食品を分析するコンピュータ『Nutrima』
肉や野菜などの食材をタブレット上に置くと、摂取カロリーや生産地までが表示されるデバイスです。 実用化は遠そうです。
キッチン用コンピュータ『Kichen Hub』
家庭の食材の在庫を管理するためのコンピュータです。 これによって食べ残しや食材を冷蔵庫で腐らせてしまうことはありません。具体的な通信方法や操作方法は不明。
キッチン用ホログラム投影機『Global Chef』
一人での調理は寂しいです。 この装置を使うと、遠くの人とホログラムを使って会話したり、レシピなどを表示することが可能です。 また、一流シェフのアドバイスを受けることも可能です。
子どもが絵を見せるとその絵がお菓子になる『Atomium』
これが実現されれば「絵に描いた餅」ということわざが無くなりそうです。 絵がスキャンされ、3Dフードプリンター技術で食べられるお菓子が出てくる装置です。
ネックレス型空気清浄機『OZ-1』
ネックレスのように首にかけるだけで、快適な空気が楽しめます。 このコンテストの中では非常に現実的なアイデアです。
呼吸する壁『Breathing Wall』
コンピュータ制御の柔軟性のある壁が開閉して外の空気を取り入れます。 効率よく外部の空気を取り入れることで気持よさと無駄な空調コストを削減します。 これも、このコンテストの中では現実的です。
どこかで見たことがある? 自動掃除機の『3F』
このコンテストの中で最も実現されそうなコンセプトです。 スタイリッシュなデザインの掃除機です。
他の家電メーカーのコンテストと違って、夢があるデザインだと思います。 一部の現実的なデザインも決してつまらないものではなく、実現したらワクワクすると感じました。 全てのデザインコンセプトは『エレクトロラックス』のコンテストサイトから動画へのリンクがあります。 動画で全てが紹介されているので分かりやすいです。
Electrolux Design Lab(8作品へのリンクあり)
http://electroluxdesignlab.com/en/
画像はelectroluxdesignlab.com 及びYouTubeから