【衝撃】お風呂に重曹入れて追い焚き掃除したら湯舟がドブになった

前回乾煎りした重曹をお湯に溶かし、そのお掃除威力を検証しました。

その重曹湯をペットボトルに移し替えたのですが、その際に使用した漏斗が、重曹湯が通過しただけで驚くほどキレイになったのです!!

お湯が通過しただけでこんな輝きを取り戻すなんて思ってもいなかったので、before写真を撮っていなかったことが悔やまれます……

before漏斗は確かに曇りまくっていて輝きなんて1mmもありませんでした。

年期の入ったお掃除用漏斗なので、雑にこき使われてボロ雑巾のようにくたびれた姿だったのです。

それがゴシゴシすることさえなく、重曹湯が通っただけで輝きを取り戻したのです!!!!

そこで思いました。

「あれ? お風呂に重曹入れて追い焚きしたら配管キレイになるんじゃね?」

と。

ということで今回は重曹湯を追い焚きしてお掃除効果を検証してみたいと思います(`・ω・´)

※これより先には汚いお風呂汚れ画像が出てきます。苦手な方はご注意くださいませ。

重曹湯で追い焚き掃除をする

まずは重曹200gを5分ぐらい乾煎りします。
テフロン(フッ素)加工のフライパンだとコーティングが研磨されて劣化してしまいます。鉄フライパンやステンレス鍋をご使用ください。

お風呂の循環口(追い焚き・給湯口)カバーを外します。

湯舟(湯量は循環口が浸っていればOK)に乾煎りした重曹を入れます。

重曹が1か所に溜まらないようによくかき混ぜながら、最高温度(50℃くらい?)で追い焚きします。

1度目の追い焚きが完了したら、汚れをふやかせるためにフタをして1時間ほど置きます。この時、風呂桶やイスなど洗いたいものを一緒に湯舟に漬けておくと良いです!

1時間後

風呂桶やイス、小物などの汚れがふやけて落ちやすくなっているので、湯舟の中で洗ってしまいましょう。

風呂桶たちの汚れもあるとはいえ、きったねぇ湯舟になりました。これは微グロ注意ですね。

汚れの多くは循環口から流れてきたものになります。お風呂の配管には実はこんなに汚れが溜まっていたのですね……。

1時間寝かせたことで配管内の汚れがさらにふやけて落ちやすくなっていると思うので、2度目の追い焚きをします。

最高温度で追い焚きし、完了するまでフタをして待ちます。

風呂がドブになる

追い焚きが完了したので「どれだけ汚れが落ちてるか」楽しみにルンルン♪でフタを開けてびっくり。

お風呂が……ドブに……なった……

なんで……緑色に……なるの……

pH試験紙は中性だと緑になるから、配管内が酸性になってて重曹湯(アルカリ性)と出会って中性になって緑になったのかしら……?

配管内に生息していた細菌たちが酸を生成してて酸性環境になってたとかあり得るよね???

だって虫歯は菌が排出した酸で歯が溶ける現象だし、乳酸菌も有機酸を出すもんね???

なんでこうなったかよく分からないけど、きたねぇからとりあえず洗います。

重曹湯追い焚き掃除すすぎ工程

ドブを排水し汚れを洗い流したら、シャワーや水道で循環口が浸るぐらいまですすぎ用のお湯をはります。

なぜシャワーや水道でお湯を貯めるかというと、短時間でお風呂の自動給水機能を使いすぎると給水タンク内の水が空になってしまい、再び貯まるまで待たなくちゃいけなくなることがあるみたいだからです。

なのですすぎ用のお湯はシャワーや水道で貯めます。

循環口が浸るぐらいまで貯まったらまた追い焚きをして配管内をすすぎます。

ここでも残ってた汚れがチラホラ排出されます。

追い焚きが完了したら排水して浴槽内を洗ってお掃除完了です! お疲れ様でした! お風呂がピカピカになってめちゃくちゃ気持ちがいいです!!

なんでドブ化したの?

緑のドブ化の原因が気になって色々調べてみました。

どうも配管が銅製だった場合、銅が酸化してできる錆「緑青(ろくしょう)」がはがれてしまったからかもしれないみたいです。

緑青の役割については「緑青は胴を腐食から守る役割をしており、とってしまうと配管劣化に繋がる」という説や、「最も重要な銅の保護被膜は緑青の下にある酸化銅(赤褐色や黒褐色)である。緑青は細菌を溜め、その細菌が酸を放出したり水に溶けてる酸素を滞積させるので、むしろ銅の腐食を進めて配管を劣化させてしまう。よって緑青は除去したほうが良い」という説など色々あります。

この辺は難しすぎるうえに、環境や状況によって変わり複雑怪奇なので、私のオツムでは全然理解できませんでした(・∀・;)

でも「緑青を溶かすのは酸でアルカリ性では溶けないんじゃない? つまりこのドブは緑青がはがれたわけではないんじゃないかしら???」という疑問が湧いたので、こちらも検証してみたいと思います。

10円実験

ちょうどいい感じに緑青が生えてる10円(銅)があったので、こちらを重曹湯につけて検証してみたいと思います。

この10円を重曹湯に1時間ほど漬けます。

▲黒いツブツブは、重曹を鉄フライパンで煎ったために混入した鉄ゴミです。

~1時間後~

緑青は全く落ちていないし、なんなら増えてるまである(こんな短時間では増殖しないと思うので、青緑に付着してた汚れが落ちて増えてるように見えるだけだと思います)。

とりあえず手作り重曹湯では緑青がはがれることはなそうです(銅を黒ずませるし、銅にとってアルカリ性を使うのはあまり良くありませんが)。

じゃああのドブは一体なんだったのか謎は深まるばかりです。

お風呂の配管掃除はとても気持ちが良いのですが、化学的に色々複雑で不安な点も多いので、業者さんに頼んだりジャバでじゃばじゃばするのが安心かと思いました!

※画像は全て筆者撮影

<参考>
銅管腐食の事例調査
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/344967.pdf[リンク]
銅管の腐食対策
http://www.doukan.org/kenchiku/41/index.html[リンク]
銅合金鋳物の耐食性
https://www.kojima-core.co.jp/report/2006/20060315/TechnicalSheet2-02.pdf[リンク]

人智を超えた世界の神秘が好きです。