トラブル続きの新型旅客機・ボーイング787型機でまたしても問題が発生しました。
10日午前、モスクワのドモジェドヴォ空港発成田行きの日本航空442便が、モスクワの北東2200キロ地点を飛行中、7つあるトイレのうち6つで水が流れなくなるなどのトラブルが発生。乗客乗員151名を乗せたままモスクワに引き返し、1時間半後、無事着陸しました。水を流すモーターの電気系統に故障があったと見られ、原因の調査が進められています。同機にはモスクワ大学での講演などのために訪露していた鳩山元首相夫妻も乗っていたということです。
試験飛行中から事故続きで開発が遅れていたボーイング787型機は、商業運航が始まって以降も、ブレーキ故障、バッテリー火災、燃料漏れなど、重大な事故につながりかねないトラブルが頻発。同機を運用する航空各社の間でも不信感が広がっています。日本航空は先日、B777型機の後継機に、これまで取り引きがなかったエアバス社の新型・A350を選定。ボーイング依存からの転換を図るものとして注目されました。
航空機内装メーカーのジャムコとTOTOが共同開発して納品しているB787のトイレ。フタを閉める時に「バタン」と音がしない点など、日本人らしいちょっとした心遣いがボーイング社に認められて採用されました。しかしせっかくのハイテクトイレも水が流せないのでは“運航”に支障が出てしまいます。ププッ!
画像:日本航空、ジャムコの公式サイトより引用