俳優の松重豊さん扮する井之頭五郎が全国各地の絶品グルメを食べ歩く、人気ドラマシリーズの「孤独のグルメ」。登場する飲食店はすべて実在していて、実際に店に行けば五郎さんがドラマ中で食べたメニューと同じものを食べることができます。
Season 8に登場した埼玉県新座市「うどんや藤」
孤独のグルメシリーズは2012年から続く人気シリーズですが、そのSeason 8に登場した「うどんや藤」(埼玉県新座市)に行く機会があったので、もちろん五郎さんが注文した「肉もりうどん」を食べてみることにしました。
ちなみに、「うどんや藤」の登場回が放送されたのは2019年のこと。2024年に入って店舗が新座市内で移転したので要注意。ノスタルジックな雰囲気は変わらずですが、当時の情報を頼りに店に行ってしまうとたどり着けないので気をつけましょう。
五郎さんが食べたメニューを注文したいが……
五郎さんが注文した肉もりうどんは並盛で990円。中盛にすると1100円。五郎さんはどのくらいの量で食べたんだっけな。きっと中盛くらいで注文しそうな気がするけど……。
と、思い出そうとしていたら、ドラマ内で五郎さんが注文したメニューが親切にまとめられているポップを発見。
どうやら五郎さんが食べたのは肉もりうどんの中盛で間違っていなかったみたい。しかし、それ以外にも肉を1.5倍にしつつ、五目野菜つけ汁、揚げ玉ごまむすび、味付け煮玉子も食べていたらしい。ものすごいボリューム!
さすがにそんなに食べられそうもないので、今回は肉もりうどんの中盛だけを食べてみることにしました。
肉もりうどんを中盛りで注文
そして運ばれてきたのがこちら。そうそう、これこれ。ノスタルジックな店構えから想像できる、イメージ通りの肉汁うどんだ。
少しくすんだ色をしている麺はまさに武蔵野うどんの色。埼玉県や東京西部で古くから親しまれ続け、独特のスタイルを築き上げてきた麺。このどこか田舎くさい感じがいいんですよ。
そしてお椀には豚バラ肉がプカプカと浮かんだ、見るからにアツアツのつけ汁が。湯気が立ってて写真を撮るのが大変なレベルでアツアツ。湯気と一緒に醤油の香りも立ち上り、食欲を刺激してきます。
固すぎないコシ強うどんとシンプルながら絶品肉汁
いざ、肉汁に麺をつけてズズズッといただくと、その絶妙なバランスに驚かされます。
武蔵野うどんというと最近は麺の固さを強調している店も増えましたが、「うどんや藤」のうどんの食感自体はそこまでハードではありません。だけどムニッとしているのに弾力があり、食べごたえはバッチリ。ただ固いんじゃなくて、コシがしっかりしているやさしい食感のうどん。
肉汁もベースは醤油が立った関東風の味わいで、豚肉の旨味がたっぷり。だけど豚肉の主張も露骨ではなく、鰹の出汁と一緒に醤油をまろやかな口当たりにしつつ引き立てているんですね。これまたやさしさに溢れてる。
つるんとした喉越しの麺が、そんな肉汁を口の中までしっかりと引き連れてきてくれるので、一口食べるごとに幸せな気持ちでいっぱいに。もう、うまいのなんの! 実にやさしくて多幸感にあふれる肉汁うどんでした。
このつけ汁と一緒におにぎりなんて食べたら絶対うまいに決まってるし、五郎さんがたくさん食べたのも美味しさに釣られてのことだったんだと納得。実に幸せな時間をすごせました。ごちそうさまでした!
「うどんや藤」は新座市の片山から道場に、だいたい1kmくらい移転しました。車じゃないとちょっと行きにくい場所かもしれませんが、駐車場の台数が多めなのはありがたい限り。機会があれば皆さんもぜひ。
店舗情報
うどんや藤
住所:埼玉県新座市道場1-12-20
営業:11時〜17時
定休日:水曜