『帰ってきた あぶない刑事』吉瀬美智子インタビュー 人気シリーズ最新作出演は「作品として残ることだけでも本当にご褒美 役者としても本当にうれしいこと」

  by ときたたかし  Tags :  

俳優の吉瀬美智子さんが、人気シリーズの最新作『帰ってきた あぶない刑事』に、謎の美女ステラ・リー役で出演しています。

8年ぶりに帰ってきたタカ&ユージの“新たな伝説”の幕開けを予感させる最新作は、横浜を舞台に危機が高まる爆破テロを追うタカ&ユージの活躍が、コミカルで軽妙なセリフと掛け合いの数々やド派手なアクション満載で描かれ、「あぶ刑事」らしさ満載の娯楽巨編となっています。

吉瀬美智子さんに「あぶ刑事」の魅力についてうかがいました。

■公式サイト:https://abu-deka.com/ [リンク]

●『あぶない刑事』シリーズは長く愛されていますが、どのような印象で見ていましたか?

タカ&ユージ、このおふたりがとてもイケメンで、コミカルで、アクションもすごくてカッコいいなと、あの当時から思っていました。タカ&ユージの印象が強いですが、港署のみなさんも面白いですよね!

●撮影現場で見たタカ&ユージはいかがでしたか?

わたしは初日に緊張してしまいました。ごあいさつをする際、車でおふたりが待っていらっしゃったと思うのですが、もう「本物だー!」という感じで、ちょっともう何を話したか覚えてないくらいガッチガチでした(笑)。お会いした瞬間は役柄ではなく舘さん、柴田さん、みたいになってしまって、スターオーラが凄すぎて。そのおふたりが車から現れて、とても緊張しました。

●ちなみにタカ&ユージ、どっち派でしょうか?

どちらも素敵です(笑)!

●今回、演じられたステラ・リーは謎めいたキャラクターですが、演じる上で何を大切にしましたか?

あのおふたりに好意を持っていただかないといけない女性役だったので、毅然として芯のある女性像を思い描いていました。あるシーンでタカさんにバックハグをされるということで、画面上には映らないのですが、エルメスの香水を付けたんです。その香りによって昔の記憶を思い出してほしいということで、どの香りがいいかなと悩みながら、わたしになりに考えました。

●アイデアを出されたわけですね。

そうですね。みなさんは分かっていないかもしれないのですが、わたしと舘さんはわかっていて。キツくて嫌いな香りだったらお困りになると思ったので、先にお伝えはしていました。懐かしいでも何でもいいので、香りに反応していただけたらなとは思いました。

●ほかに撮影現場でのエピソードはありますか?

舘さん、本当にバスローブで現場にいらっしゃるんですよ(笑)。舘さんとわたしは入りと終わりの時間が違っていたので、わたしは一度もお見かけしないまま終わるかなと思っていたのですが、ある時帰りがけに本当にバスローブ姿をお見かけする機会がありまして、「あ、本当だ!」みたいに感動しました。撮影の合間には作品の内容とは別に、さまざまな話題を気さくな感じでお話してくれました。

●前々から“あぶ刑事”のファンということで、今回のご出演はご自身にとってはご褒美のような意味合いもありますか?

本当にそうですね。これが作品として残るということだけでも、本当にご褒美ですよね。劇場の大きなスクリーンで観てもらえるということは、役者としても本当にうれしいことだと思っています。

なので撮影期間中は、作品を壊さないようにと、ただそこだけを注意しました。やっぱり歴史がある作品に携わる時は、雰囲気を壊さないようにという想いはとても強かったですね。長い期間ではなかったけれど、だからこそすごく集中して話し合って一生懸命やりましたので、ぜひ楽しんで観ていただければと思います。

■ストーリー

刑事を引退しニュージーランドで探偵事務所を立ち上げ、悠々自適な暮らしを送っていたタカ&ユージ。再び横浜に戻り、探偵の仕事をスタートさせた二人の前に、“依頼人第一号”として現れたのは…まさかの娘!?

彼女の依頼により母親探しを始める二人だが、行く先々で事件が多発。やがて二人のもとに、横浜で爆破テロを画策する“新たな敵”の影が忍び寄る――。

(C) 2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo