漫画家が無期限休載するとツイート→ 小学館に呼び出される→ 人に囲まれてツイート削除要請 / ファンレターも編集部が全部捨てる

『しろくまカフェ』や『しろくまカフェ today’s special』の作者として絶大な支持を得ている漫画家・ヒガアロハ先生が、過去に起きた小学館との出来事が改めて注目を集めている。

編集長やメディア事業部の人たちに「ツイートは削除しろ」

かつて、『しろくまカフェ』がアニメ化する際、原作者でありながらアニメスタッフ側との話し合いの場も持つことが出来なかったという。そんななか、ヒガアロハ先生は自身の公式X(旧Twitter)で「無期限休載」を告知。

すると、小学館に呼び出され、編集長やメディア事業部の人たちに「ツイートは削除しろ」と言われたという。最終的に、ツイートは削除しなかったそうだ。以下は、ヒガアロハ先生と、今回の出来事に感想を述べている佐藤智美先生のXツイートである。

<ヒガアロハ先生のXツイート / 一部引用>

「無期限休載するというツイートをしたら、翌日小学館へ呼び出され、編集長とメディア事業部の人たちに囲まれて「ツイートは削除しろ」と言われました。(削除しませんでした)」

「あれからもう10年も経つし出版社も変わったし「当時のツイートは消していこうか」と考えていた矢先の、今回の出来事でした。私も当時はものすごく叩かれました。芦原先生がブログ記事を書かれたのが他人事ではなかったです」

「今でもうっかり思い出すととても悔しいのが、読者の方からのお手紙やプレゼントを全部捨てられていたこと。「ペンギンカードを作って編集部へ送りました!」とSNS経由で教えてもらって、楽しみにしていたのに、私の手元に届くことはなかった…手紙も1通も届かなかった」



<佐藤智美先生のXツイート>

「「編集長とメディア部にツイート削除を求められた」というヒガアロハ先生の過去ツイート… 芦原センセイもXでの投稿を削除されていたハズですが もしヒガ先生と同じ事をされていたらとしたら ほんとうに精神的にお辛かっただろうな… そうでないと信じたい…」

自信と作品に対する強い意志

ヒガアロハ先生がツイートしている言葉一文字一文字から、いまも苦しんでいることが伝わってくると同時に、その優しい人柄も伝わってくる。そして自信と作品に対する強い意志も。

エンターテインメント業界全体の何かを変えようとしている

作家も人。だからこそ、戦える人もいれば、押し潰されてしまう人もいる。今回『セクシー田中さん』の作者・芦原妃名子先生が自ら命を絶った悲劇。決してあってほしくない出来事ではあるが、彼女の存在により、漫画業界のみならず、エンターテインメント業界全体の何かが変わろうとしているのは間違いない。皆さんはどうお思いだろうか。





※冒頭イメージ画像はフリー素材サイト『写真AC』より

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