日本のサブカルチャーを世界に広めるために、2007年から外務省が『国際漫画賞』を開催していますが、2012年の応募作品が245と非常に少ないです。国際という割には閑散としています。
麻生太郎氏の提案で開催された
国際漫画賞は2007年当時の外務大臣である”麻生太郎”氏の提案で始まりました。マンガの本家日本から、マンガのノーベル賞と呼ばれる権威のある賞を立ち上げるという構想でした。
2012年の応募総数は245作品
去年の応募総数は245作品です。過去に行われた2007年の『読売国際漫画大賞』は6674なので、比較すると1/27と少なすぎます。政府主催の賞が一企業主催の似たような賞と比べて低いのも驚きです。さらに応募した国と地域でも、国際漫画賞が38に対して、読売国際漫画大賞が77と半分程度です。
・国際漫画賞(2012年) 38の国と地域 245作品
・読売国際漫画大賞(2007年) 77の国と地域 6674作品
日本国内の知名度はあるの?
マンガ雑誌を読んでいても、テレビを見ていても、国際漫画賞の情報が入ってた覚えはありません。 また、検索してもプレスリリースからそのまま書き写したような記事へのリンクばかりが目立ち、個人的なブログなどでの紹介はほとんどありません。
権威ある賞でしたら普通はその動向が気になり入賞した作品については注目されるはずですが、それも無いように感じます。
公式Webサイトも案内を載せているだけで、見る側として楽しくなるようなコンテンツがあるわけではありません。無理やり漫画感を出したようなポスターに過去の入賞作が載せられているだけといった作りです。
無理やり漫画っぽさ出した公式Webサイト。作品の詳細情報や楽しむためのコンテンツは一切ありません。
もっと頑張って下さい
この賞に限らず、政府主導で行うことは箱だけ作れば何とかなるという考えが多いです。国際漫画賞も応募数の少なさや主催する日本での知名度が低すぎると思います。税金の無駄使いとかといわれないように頑張ってもらいたいと感じました。マンガのノーベル賞への道は非常に長いですね。
International MANGA Award(国際漫画賞公式ページ)
http://www.manga-award.jp/
2012年最優秀賞 I Kill Giants(JM Ken Niimura作)
http://www.manga-award.jp/img/jp/5thaward/goldikillglants.pdf