人間の嫁にも飽きた、二次元の嫁にも飽きた。ならば残るは――妖怪の嫁、ですね。
生身の女性には無い妖しさと魅力を持った妖怪の面々。
そんな妖怪の中から、世の男性が「嫁にしたい」と思う魅力的な妖怪ベスト3をお送り致します。
3位 「雪女(ゆきおんな)」
3位にランクインしたのはご存知雪女。献身的な態度だけでなく、白く透き通った肌、美貌は世の男性を虜にし続けています。
しかし傲慢で意地の悪い雪女も多いため、男性の悩みのタネにもなりかねないという側面もあります。
それでもどこへ連れ出しても恥ずかしくない美しさを持つ雪女は根強く男性から支持され続けているようです。
※ただし、一緒にお風呂へ入る等の行為は厳禁です。溶けて今生の別れとなります。
2位 「骨女(ほねおんな)」
2位は骨女。正体は骸骨ですが、骨女と過ごす男性にとっては最高に美しい女性に見えます。
骨女が人気な理由は、男性のワガママな願望を叶えてくれる存在であるから。
骨女は、男性が寂しい時にだけ現れ、寄り添ってくれます。
無用な気遣いもしなくて済み、男性の都合の良い時にだけ現れてくれる骨女の性質が人気の理由でしょう。
※ただし、第三者からは骸骨にしか見えませんので、通報されないよう全力で骨女を匿ってあげてください。
1位 「蛤女房(はまぐりにょうぼう)」
堂々1位に輝いたのは、蛤女房です。
日本人男性にしか解らない「毎朝美味しい味噌汁を作って欲しい」という願望を叶える唯一の妖怪です。
それもそのはず、蛤女房は自分の体から出るエキスで味噌汁を作るので、美味しくないわけがないのです。
「料理をしているところを絶対に見てはならない」という制約付きの結婚ではありますが、『鶴の恩返し』等でそういった制約に慣れている日本人男性にはあまり苦にならないようです。
※ただし、貝類が苦手な方、アブノーマルな料理法が受け付けない方には不向きです。
いざ嫁探しへ
いかがでしたでしょうか? これらの魅力的な妖怪は、意外な程皆様の周りに溢れています。
臆病にならず、行動を起こせば、あなたも妖怪の奥さんを持てるかも知れないのです。
雪女なら吹雪の中を、骨女なら墓場を、蛤女房なら海辺を――出会いの場は無数にあります。これを機に、ちょっと変わった妖怪の嫁探しに出かけてみてはいかがでしょうか?
※ただし、妖怪にも好みがあります。
画像上から:佐脇嵩之『百怪図巻』より「ゆき女」、鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より「骨女」